引いた敵を崩せぬ病とxG0.88に終わったエスパニョール戦に見るホーム不振の正体
本拠地セラミカで白星が遠のいている最大の要因は、自陣深くに引いてスペースを消し、ブロックを敷いて守る相手に対する攻撃の打開策を完全に見失っている点にある。
直近で連勝を逃したエルチェ戦とエスパニョール戦は、いずれも残留を目的とするクラブとの対戦であり、ビジャレアルが主導権を握って押し込むことが期待された試合であった。しかし、黄色い潜水艦(ビジャレアルの愛称)は守備を固める相手に対して効果的な攻撃のパスコースや連動性を見出せず、ゲームの主導権を握りながらも不完全燃焼のまま試合を終えている。
とりわけ、0-1で敗れた直近のエスパニョール戦におけるスタッツは、チームが抱える深刻な攻撃不全を雄弁に物語っている。ビジャレアルが試合を通じて放った枠内シュートはわずか「4本」のみ。そのうち2本は、ビハインドを負って焦りが出始めた後半に記録されたものだった。さらに、ゴール期待値を示すxGは「0.88」という極めて低い数字にとどまり、最後まで相手を守備陣形の中に追い詰めて怒濤の攻撃を仕掛けることすらできなかった。
一方で、チームのアウェイにおける戦いぶりはホームとは非常に対照的である。アウェイ戦の成績のみを抽出すると、ビジャレアルは勝ち点8を獲得してリーグ6位に位置している。
敵地では相手が前に出てくることで背後にスペースが生まれ、チームが得意とする展開を発揮できているのに対し、ホームでは主導権を握らされて相手の堅守ブロックに打つ手がなくなるという「ホーム戦での崩壊(colapso)」が顕著にあらわれている。(via SPORT)