【審判音声の流出
2-3でレアル・ソシエダが制したエルチェとの激しい一戦において、決定的な場面での審判団の生々しいやり取りを収めたVAR音声が流出し、そのずさんな運営体制が物議を醸しています。
ソシエダが2-0とリードしていた60分、ソシエダのジョン・マルティンがエルチェの決定的なパスを手で阻止しました。プレーは一時そのまま続行され、ソシエダのルカ・スチッチが3点目となるゴールを決めた直後、ビデオ判定室(VOR)から主審のミゲル・アンヘル・オルティス・アリアスに連絡が入りました。
ビデオ判定室のルーベン・アバロスは、攻撃開始フェーズ(APP)にハンドの反則があったとして、主審にモニターでの確認を促しました。
『よし、ミゲル。一発退場の可能性があるため、オンフィールドレビューを推奨する。画面の前に到着したら教えてほしい』
これに対し主審は『了解、すぐ行く』と応じ、モニターの前に立つと『到着したぞ、ルーベン』と伝えました。
ビデオ判定室は、ジョン・マルティンが不自然に腕を広げてボールをブロックした場面の静止画を提示しながら説明を続けました。
『ミゲル、ディフェンダーが不自然な位置の腕でパスをカットし、決定的な得点機会を阻止している。まずハンドの反則であることを示す手の映像を送り、次に戦術的影響を評価してもらうために引きの映像を流す』
主審は『素晴らしい。ボールが最終的にどこへ向かうか確認したいから、50%の速度で再生してくれ』と指示。さらに映像を確認しながら、以下のように退場処分の意思を固めました。
『なるほど、ボールは白(エルチェ)の選手に向かっているな。極めて明白な得点機会の阻止だ。直接フリーキックと一発退場を宣告する。ところで、退場させる選手の背番号は何番だっけ?4番か?』
この問いかけに、ビデオ判定室は慌ててスロー映像を巻き戻して背番号を確認しました。
『ちょっと待ってくれ……番号は6番だ』
主審は『6番だな、了解』と答えてピッチへ戻り、ソシエダの3点目のゴールを取り消した上で、6番のジョン・マルティンにレッドカードを提示しました。審判報告書には「手でボールを扱い、明白な得点機会を阻止したため」と記載されましたが、ピッチ上で退場させる相手の番号すら把握していなかった審判団のドタバタ劇が白日の下に晒される結果となりました。
(via Mundo Deportivo)