RCD Mallorca

ルイス・ガルシア監督率いるRCDマジョルカは、解決の糸口が見えない深刻な「ウイング陣の不全」による攻撃の機能停止に陥っています。スポーツ・ディレクターのパブロ・オルテルスは今夏、昨季までの慢性的だったサイドアタッカー不足を解消すべく、積極的な資金を投じてジト・ロブンボ、ジョセップ・セルダ、アントニウ・ロカ、アドリアン・リソという複数のウイング陣を揃えました。しかし、現在の戦術下で彼らは完全に死に体となっています。

直近のエルデンセ戦でも露呈したマジョルカの最大の問題点は、ビルドアップの「パス循環の異常な遅さ(lentitud en la circulación)」にあります。ボールを保持してからサイドに運ぶまでのテンポがあまりにも遅すぎるため、相手ディフェンスがスライドして網を張る時間が十分に生まれてしまい、崩しのサプライズ要素がゼロになっています。そのため、サイドで受けた選手が常に数的不利に陥り、孤立無援となっています。

プレシーズン中には圧倒的な輝きを放っていたエースのロブンボですが、現在は焦りからか不要にピッチ中央に走り込んでしまい、右サイドバックのミゲル・カラタユのオーバーラップスペースを潰してしまう「あまりにも予測可能で不格好な」悪循環に陥っています。また、より深刻なのが pollencí(地元ポレンサ出身)の若手ジョセップ・セルダです。彼はエルデンセ戦において、62分に屈辱的な交代を告げられるまでに、ピッチ内でわずか「6本のパス」しか受け渡しできないという、サイドアタッカーとして機能不全を極める悲惨なスタッツを露呈しました。選手個人のクオリティの向上はもちろん、ルイス・ガルシア監督自身が彼らを有利な形で孤立させないための新たな戦術的メカニズムを早急に導入しない限り、マジョルカの昇格ロードは極めて険しいものとなるでしょう。(via SPORT)

AD Ceuta FC

勝ち点0の最下位に沈むADセウタFCは、クラブ史における最悪の悪夢に直面しています。直近のCelta Fortuna戦にも敗れて開幕4連敗を喫したチームは、かつて1部RFEF(3部)に所属していた2022/23シーズンの開幕4連敗に並ぶ、クラブ史上ワーストタイの記録を更新してしまいました。2022/23シーズン当時は、この開幕4連敗という不名誉な引き金を引いて、歴史的な昇格監督であったフス・トゥルヒージョが電撃解任される事態に発展しました。

しかし、今回の危機におけるフロントの対応は当時とは180度異なります。現指揮官のホセ・フアン・ロメロに対するクラブの信頼は完全に揺るぎません。ロメロ監督がこれまでセウタにどれだけの偉業と奇跡をもたらしてきたかという実績に加え、現在セウタの街全体が直面している「深刻かつ危機的な移民流入問題」などの複雑なピッチ外の社会的混乱が、チームの補強やメンタルに多大な逆風を及ぼしていることをクラブ首脳陣は重々理解しているからです。アルフォンソ・ムルーベ(Alfonso Murube)スタジアムのサポーターも指揮官の首を求めるような雰囲気はなく、むしろ街一丸となってこの歴史的苦境から這い上がる覚悟を決めています。(via Estadio Deportivo)