CD Eldense

ピッチ内外で劇的な荒波に揉まれているのがCDエルデンセです。昨季、チームを圧倒的なリーダーシップで2部昇格へと導いた功労者クラウディオ・バラガン前監督の突然の解任劇に対し、地元のサポーターの間では「信じられないという驚き」と「フロントに対する激しい憤り」が未だに渦巻いています。前監督は昨季、解任されたハビ・カベジョの後を継いで就任し、一見容易に見える2部昇格のタスクを「当たり前のように」成し遂げ、ベテランから若手、サポーターに至るまで絶大な支持を集めていました。しかし、今夏の時点でフロント上層部(特に買収を画策する投資家グループ)の意向とは折り合いが悪く、開幕4試合を消化した日曜日の練習終了後に呼び出され、電撃的に解任が宣告されました。これによりSNSは炎上し、サポーターの不信感は極限に達しています。現在チームは暫定的にアシスタントコーチのフェランドが指揮を執っていますが、今週末に控えるジホンでのレアル・スポルティング戦、そしてその後のSDエイバル戦という強豪との連戦で勝ち点を得られなければ、チームの先行きはさらに混迷を極めることになります。

この混沌としたチーム状況にあって、ピッチ上で唯一の絶対的な光を放っているのが、今夏加入した若きMFジュスティン・スミスです。スミスは加入以来、リーグ戦4試合360分間すべてにフル出場し、新生エルデンセの中盤の絶対的な柱として君臨しています。しかし、このスミスの獲得プロセスの裏には、対戦相手であるスポルティング・ヒホンとの間で繰り広げられた、泥沼の「強奪劇」がありました。ヒホン側は、スミスを今夏の最優先ターゲットと定め、エスパニョールとの契約解除に向けた交渉を進めていました。ヒホンのディレクターであるイスラエル・ビジャセニョールは、スミス本人と直接電話で話し合い、選手からも移籍に合意する極めて前向きな返答を引き出していました。

しかし、その合意の約束を裏切る形で、エルデンセが2029年までの3年長期契約という巨額のオファーを提示。スミス陣営は土壇場で沈黙を守り、ヒホン側のセカンドオファーをも上回る条件でエルデンセへの移籍を決定したのです。この裏切りに近い決断の背景には、スミスがかつてスポルティングに在籍していた際、ボルハ・ヒメネス前監督から不当な扱いを受けて出場機会を失ったことに対する深い不信感がありました。また、スミスにとって最大の親友であり、精神的支えであったフランス人DFルカ・ペランがナントへ完全移籍してしまったことも、彼がヒホンに戻る意欲を削ぐ決定打となりました。親友を失った内向的なスミスは、過去の冷遇にまみれたヒホンを避け、自らを「主役」として迎えてくれたエルデンセを選択しました。因縁渦巻く El Molinón への遠征において、スミスがどのようなプレーを見せるかに大きな注目が集まっています。(via MARCA / SPORT)

Cádiz CF

開幕から4試合を消化して未だに勝利がなく(3分け1敗。セウタ、エルデンセ、アルバセテと並び未勝利の4クラブの一つ)、降格圏すれすれの厳しい位置にいるカディスCF。開幕週に電撃辞任したイディアケス前監督の跡を継いだアルベルト・セラデス監督は、限られた予算と戦力の中で、いかにしてチームのプレースタイルとアイデンティティを確立するかに苦心惨憺しています。その状況下で、クラブは未来に向けた大きな一歩を踏み出しました。

クラブは、今季カンテラから彗星のごとく現れてトップチームの左サイドバックに定着した17歳のDFマヌエル・リベラとの契約を、2030年6月までの3年間(さらに3年間の延長オプション付き、実質最長2033年まで)大幅に更新・延長することに成功しました。ガリシアのコルーニャ出身でありながら、アレビン(ジュニア年代)からカディスの育成組織で育ったリベラは、昨季はユースAチームとBチーム(カディス・ミランディージャ)を行き来して32試合2,700分間に出場。今季トップチームでデビューを果たすと、出場した2試合(第1節Celta Fortuna戦 0-0、第2節エルデンセ戦 2-2)でいずれも先発フル出場し、彼が出場している間、チームは無敗を維持しています。セラデス監督はこの若き才能を「守備に安定をもたらす最高の存在」として極めて高く評価しています。

しかしその一方で、カディスサポーターに激しい衝撃を与えたのが、22歳の生え抜きウイングであり、今季開幕からチームのキャプテンマークを巻いていたホセ・アントニオ・デ・ラ・ロサのポーランド1部ヴィエチスタ・クラコビアへの完全移籍です。カディスのユースから這い上がり、トップチームで通算58試合(33試合先発)に出場して3ゴール3アシストを記録、クラブの魂とも言える存在だった彼の流出は、サポーターの間にフロントへの大きな不満を生んでいます。クラブはすでにアルゼンチンのアトレティコ・ティグレへ若手FWヘロニモ・ドミナを放出しており、デ・ラ・ロサの売却は更なる戦力低下をもたらしました。ベティスから獲得したウルグアイ人FWゴンサロ・プティは未だに負傷から回復しておらず、新戦力のモロッコ人MFアイメン・ムエフェクも極度のコンディション不足で未だ1分も出場できていません。戦力のやりくりが限界に達しつつある中で、新星リベラがチームの救世主となるかが焦点です。(via Estadio Deportivo)