W杯のトレーディングカード転売利益と税務署
4年に一度のワールドカップの風物詩であるパニーニ社のトレーディングカード(クロモ)のコレクション。今大会は出場国が48カ国に拡大したことでカードの種類も980枚と過去最大になり、スペイン全土のキオスクや交換所で品切れが続出するほどの熱狂的なブームとなっている。しかし、この収集熱がヒートアップし、レアなカードやコンプリートセットがWallapopやVinted、eBayなどのプラットフォームで高値で取引されるようになったことで、スペインの税務署(Hacienda)が公式に介入する事態となった。税務署は、購入した金額よりも高い価格でカードやカードの束を販売し、利益を得た場合、その差額は「キャピタルゲイン(資産利得)」とみなされ、所得税(IRPF)の確定申告に含める義務があると通達した。プラットフォームの手数料や送料などは経費として差し引くことができるため、購入時のレシートや販売の証明書を保管しておくことが推奨されている。利益が出た場合は19%から30%の税率で課税される。また、転売目的ではなく個人の消費として購入したものについては、損をした場合でも他の利益と相殺することはできない。年間で30回以上、または合計2,000ユーロ以上の取引を行う販売者については、DAC7という新しい規則により、デジタルプラットフォーム側から税務署へ自動的に情報が提供される仕組みになっており、税務署はこれを単なる個人間の取引ではなく、経済活動と見なして課税する構えだ。(via Mundo Deportivo)
サバデルの昇格試合でのピッチ乱入とスプリンクラー妨害
CEサバデルが本拠地ノバ・クレウ・アルタでサモラCFを4-0で下し、見事にセグンダ・ディビシオン(2部)への昇格を決めた試合で、スタジアムは大混乱に陥り、クラブは重大な制裁を受ける危機に直面している。後半アディショナルタイムの95分、サバデルがダメ押しとなるゴールを決めた直後、興奮した多数の地元サポーターがスタジアムのあらゆる場所からピッチになだれ込み、大々的なピッチ乱入が発生した。これにより両チームの選手たちは安全のためにロッカールームへの避難を余儀なくされた。スタジアムの場内アナウンスでこれ以上人が入れば試合を完全中止にすると警告され、セキュリティコーディネーターが安全を確認して試合が再開されるまで、実に10分間も試合が中断された。さらに、この試合のキックオフ前に行われたウォーミングアップ中、サモラCFの選手たちがアップを行っていたアウェイ側のハーフコートでだけ、突然スプリンクラーが作動して水が撒かれるという妨害行為も発生した。サバデルは数日前のカスティージャ戦でも全く同じ行為を行ってすでに罰金処分を受けており、再犯となる。主審のアイマール・ベラスコ・アルバイサはこれらの事実をすべて公式記録に記載した。試合の中断が10分にも及んだことから「重大なインシデント」とみなされる可能性が高く、罰金だけでなく、最低でも1試合から最大3試合のスタジアムの全面閉鎖という重い処分が下される可能性がある。(via Mundo Deportivo, ElDesmarque)
スペイン代表を守る厳重セキュリティ
アメリカ、メキシコ、カナダで開催されているワールドカップにおいて、スペイン代表チームの周囲には、映画さながらの24時間体制の厳重なセキュリティネットワークが敷かれている。ラミン・ヤマルなどのスター選手の存在によりアメリカ国内でもメディアやファンの熱狂的な注目を集めているため、FIFA、開催国の治安当局、そしてスペインサッカー連盟(RFEF)が連携してトップレベルの保護体制を構築している。スペイン連盟のセキュリティ責任者であるパブロ・マルティンがFIFAの担当者と協力し、チームの移動経路や宿泊ホテル、練習場、スタジアムに至るまでのすべての動きを徹底的に調整している。その調整の精密さを象徴する出来事が、チームがテネシー州チャタヌーガからジョージア州アトランタへバスで移動した際に起きた。州境を越える際、車列を一切止めることなく、走りながらテネシー州警察の護衛車両が離脱し、同時にあらかじめ指定されたポイントからジョージア州警察の護衛車両が合流して車列を引き継ぐという、アメリカならではの完璧に同期されたエスコートの引き継ぎが行われた。さらに、セキュリティチームは必ず選手たちよりも1日早く現地入りして安全確認を行い、ホテルや練習場には24時間体制で地元警察が配置されている。その内側で、連盟が直接雇用したプライベートな護衛スタッフが選手や監督に最も近い場所で「近接警護」を行っている。今のところ、計画通りに事が進んでおり、チームはサッカーのみに集中できる環境が保たれている。(via Mundo Deportivo)