数字から紐解くイニゴ・ペレス流「新戦術」の機能美と直面する壁
イニゴ・ペレス監督が率いるビジャレアルは、開幕からアウェー3連戦を戦い、新しい戦術スタイルをピッチ上に表現しています。指揮官がチームに植え付けようとしている新機軸は非常に明確です。
まず最大の特徴は、サイドバックの選手たちがビルドアップの局面で内側のインサイドハーフのようなポジションを取ることです。これによって中央のパスコースを増やし、ポゼッションを高めながら主体的にゲームをコントロールします。また、ボールを失った瞬間に全員で連動して奪い返す「即時奪回(プレス・アフター・ロスト)」もチームの新しい強力なアイデンティティとなっています。相手にスペースを与えず、素早い切り替えから縦へ鋭くトランジションを仕掛ける戦い方も可能にしています。
スタッツを見ても、チャンス創出数は昨シーズン以上を記録している一方で、相手に許す被決定機の数は目に見えて減少しています。それにもかかわらず、開幕3試合で勝ち点2(15位)にとどまっている理由は、前線の決定力不足と、対戦相手が数少ないチャンスを確実に決めてくるという高い決定力に苦しんでいるためです。内容自体は非常にポジティブであり、このギャップを今夜のホーム開幕戦で埋められるかが注目されます。 (via SPORT)