専門家の鋭いメス:元SD補佐が今夏市場を徹底解剖、若返りへの賛辞と前線プロフィールの重複を指摘

今夏の移籍市場が終わり、セビージャFCのフロントワークに対して様々な意見が飛び交う中、2000年から2006年までセビージャのスポーツディレクター(SD)補佐を務め、現在はアメリカ・FCブラウンズビルの会長であるアントニオ・フェルナンデスが、今夏の動きをプロの視点から徹底的に分析しています。🧐

フェルナンデスは、今夏のセビージャの移籍市場について『当時の置かれた文脈や状況を考慮に入れれば、近年のセビージャにとって最高の市場だったと言えるかもしれない』と大絶賛しました。

その背景として、現在のクラブはリーグで最も低いレベルのサラリーキャップ制限に直面しており、選手登録を行う前に必ず売却益を出さなければならないという非常に過酷な条件の中にあったことを強調しています。その制約下で、11人の加入と10人の放出(契約満了による退団7人を含む計16人の人員整理)を行い、実に約3000万ユーロの総年俸を削減。全員の選手登録を難なくクリアした手腕を高く評価しました。📉

さらに、新戦力の補強方針についても、ルイス・ガルシア・プラサ監督が標榜する高強度のハイプレス戦術に適した「若く、走れて、闘える選手」を徹底して集めたとし、『ネームバリューではなく、明確な戦術コンセプトに基づいて獲得している』と称賛しました。

しかし、フェルナンデスは戦術的な視点から、唯一の懸念材料として「前線の構成」に潜むアンバランスさを指摘しています。

すでにチームにフィットしているロビー・ウレは典型的なボックス内でのターゲットマン(9番タイプ)ですが、今夏に獲得した若手FWルーカス・スタッシンも全く同じプレースタイルを持っています。フェルナンデスは『4-4-2のシステムを主軸とするならば、監督が必要としていたのはスペースに飛び出し、ライン間でリンクマンとなれる機動性に優れたセカンドトップだったはずだ』と分析。今回は戦術的な完璧な合致よりも、低コストでの買い取りオプション付きレンタルという市場の絶好の機会を優先したのではないかと見ている。⚠️

また、カンテラ出身のDFオソを1000万ユーロ(さらに将来の売却益の10%を保持)でストラスブールに売却した件についても言及。契約が残り10ヶ月で更新を拒否されたため、この売却自体は『唯一正当化できる理にかなった決断』としながらも、フアンル・サンチェスのボーンマス移籍(1100万ユーロ+変数200万ユーロ)が純利益としてサラリーキャップを大幅に広げたのに対し、オソの売却はリーグ規定の計算上、約200万ユーロしかサラリーキャップの猶予を生み出さなかったというカラクリを説明しました。これが、監督とフロントの間の意見の不一致や、サポーターの不満につながった要因であるとしています。(via SPORT)