テルジッチ監督の「カオスなサッカー」を巡る激論

今夏にエルネスト・バルベルデ前監督の後任として就任したエディン・テルジッチ監督のプロジェクトについて、現地メディアで議論が白熱しています。

テルジッチ監督本人は自身の現状について『ここではまさに自分自身でいられる』と語り、若い選手たちの登用やクラブの持つ強い帰属意識、理念との合致に手応えを示しています。ピッチ上では、高いインテンシティやボールロスト後の即時奪還、素早いトランジション、そして攻撃陣の流動性を求めるスタイルを導入しつつあります。

しかし、その戦術面に対しては賛否が分かれています。前監督が構築したダイレクトで再現性の高いサッカーと異なり、テルジッチ監督が目指す「カオスなサッカー」は過密日程のシーズンを通して維持するのが困難ではないかという懸念が示されています。さらに、本来のストライカーであるグルセタやサナディを控えに置き、イニャキ・ウィリアムズを最前線で起用する1トップの配置についても、前線の攻撃力を最大限に引き出せているかという疑問が投げかけられています。

一方で、テルジッチ監督を支持する立場からは、かつてボルシア・ドルトムントをチャンピオンズリーグ決勝へ導いた欧州での実績やキャリアが強調されています。今季は2試合未消化ながら勝ち点8を獲得しており、戦術の浸透には時間が必要であるとして『指揮官に時間を与えて作業を進めさせるべきだ』と強く擁護する意見も提示されています。 (via Estadio Deportivo)