【ベリンガム復活の戦術

ジュド・ベリンガムが今シーズン、早くも3試合で2ゴール2アシストを記録し、前節のマラガ戦でも圧巻のゴールと追加点の起点となるなど完全復活を果たしています。公式戦40試合で8ゴール5アシストに留まり、ピッチ上で戸惑いを見せていた昨シーズンからの劇的な変化を支えるのは、ジョゼ・モウリーニョの明確な戦術配置です。

モウリーニョは、ベリンガムが昨シーズン、守備の穴を埋めるために「もう一人の左サイドバック」のように過度な守備奔走を強いられ、ゴールから遠い位置で疲弊していた問題を見抜いていました。この確信は、モウリーニョが昨シーズンにベンフィカを率いてレアル・マドリードと3度対戦した際、ベリンガムが左深くまで戻って守備をする弱点を戦術的に徹底して突きまくった経験から得たものです。指揮官はベリンガムと対話し、お互いに『もう左サイドバックのような守備はさせない』と約束しました。

ベリンガムは今、中盤の深い位置ではなく、完全にFWと連携するトップ下(メディアプンタ)に固定されています。モウリーニョは「もし彼を6番や8番で起用すれば、ゴールへの脅威という最大の武器を失うことになる」と語り、攻撃にその走力を特化させています。先日のエスパニョール(コルネリャ)戦でも、ギュレルのクロスに飛び込んで開始9分で先制ゴールを決めるなど、その効果は抜群です。昨シーズンは後ろに下がって諸問題を解決せざるを得ませんでしたが、今シーズンのベリンガムが後ろに下がるのは「攻撃のために勢いをつける一瞬」だけであり、もう完全にゴール前に君臨しています。(via SPORT)