アーセナルの巨額オファーを拒絶:アルバレスがロンドン移籍を拒む家族のトラウマとバルセロナへの執着

アトレティコ・マドリードのオフィスには、プレミアリーグの強豪アーセナルから、1億2000万ユーロ(約192億円)に加えて変動ボーナス1000万ユーロという、途方もなく具体的なメガオファーが届いていた。これはアトレティコが2年以上前に彼を獲得した際の投資額を大幅に上回り、実に約6500万ユーロ(約104億円)もの莫大な利益をクラブにもたらす取引だった。クラブとしては、このオファーを喜んで受け入れて売却を進める準備があった。

しかし、交渉の最大の壁となったのは、アルバレス本人による断固たる拒絶だった。アーセナルのミケル・アルテタ監督は熱烈に彼を求めており、直々に電話をかけて説得に乗り出した。さらに、アルテタのコーチ陣に所属し、アルバレスの母国アルゼンチンの大先輩でもあるガブリエル・ハインセ氏も仲介役として何度も熱いアプローチを行った。だが、それでも首を縦に振ることはなかった。

この断固とした姿勢の裏には、フリアン・アルバレスの家族全体の「イギリスでのトラウマ」がある。マンチェスター・シティに所属していた頃、彼の両親や兄弟などの家族は英国における滞在ビザの手続きで酷いトラブルに直面し、ビザが失効して強制的に帰国を迫られるような、非常に官僚的で苦痛な経験をした。このため、アルバレスの家族全員は、言語や生活環境のハードルが低く、よりシンプルな生活を維持できるスペインでの暮らしを強く熱望しており、特にバルセロナを移住先に指定している。ロンドンへの逆戻りは、彼ら家族にとって悪夢の再来でしかないのだ。 (via ElDesmarque)