この夏の全24取引の最終会計バランスシート

昨夜閉幕したバルセロナの今夏の移籍市場は、ジョアン・ラポルタ会長の政権下において最高額となる総額1億7400万ユーロを費やす、大規模なスカッド改革となりました。クラブは最終的に「支出1億7400万ユーロ(約280億円)」「収入1億400万ユーロ(約167億円)」、差し引き7000万ユーロの純投資という最終会計のバランスシートを弾き出しました。もしカンテラ出身のトニ・フェルナンデスがVeneziaで3試合に出場すれば、さらに400万ユーロが入る変則条項があるため、総収入は1億800万ユーロまで増加する可能性があります。

この夏に新加入したファーストチーム関係の選手は、フリック監督とデコが厳選した以下の8名です。

・アンソニー・ゴードン:7000万ユーロ(+変数1000万ユーロ)※今夏最高額

・ロドリ:6000万ユーロ(+変数1650万ユーロ)

・カリム・アデエミ:2200万ユーロ(+変数700万ユーロ)

・ガブリエウ・ジェズス:1000万ユーロ(+変数400万ユーロ)

・ジェシー・ビシウ:850万ユーロ

・ドミニク・リバコヴィッチ:200万ユーロ(+変数200万ユーロ)

・ハムザ・アブデルカリム:150万ユーロ

・ジョアン・カンセロ:フリー移籍(Al-Hilalから契約解除)

一方で、人件費削減と資金調達のために、合計16名にのぼる大規模な放出および売却オペレーションが実施されました。その具体的な内訳は以下の通りです。

・フェラン・トーレス:4850万ユーロ(PSGへ完全移籍)

・トミー・マルケス:1100万ユーロ(スポルティング・ブラガへ完全移籍。バルサでの一軍実績がほとんどない中での驚異的な売却)

・アンス・ファティ:1100万ユーロ(モナコが買い取りオプションを行使)

・エクトル・フォート:850万ユーロ(レアル・ソシエダへ完全移籍、買い戻しオプション付き)

・ジョフレ・トレンツ:600万ユーロ(アヤックスへ完全移籍)

・イニャキ・ペーニャ:300万ユーロ(パナシナイコスへ完全移籍)

・アバール・コルテス(Álvaro Cortés):350万ユーロ(ロイヤル・アントワープへ完全移籍、50%の将来売却権および買い戻し権利をバルサが保持)

・ダニ・ロドリゲス、アンドレス・クエンカ:合計130万ユーロ

さらに、過去の所属選手の移籍に伴う「連帯貢献金および育成補償金」のシステムにより、以下の臨時収入も得ています。

・ニコ・ゴンサレス(ニューカッスル移籍):203万ユーロ

・マルク・ククレジャ(レアル・マドリード移籍):135万ユーロ

・マルク・ギウ(ライプツィヒ移籍):42万5000ユーロ(ライプツィヒへの1700万ユーロの移籍金に対し、12歳から18歳まで La Masiaに在籍したため、2.25パーセントの補償金を獲得)

・セルジ・アルティミラ(スポルティングCP):40万ユーロ

さらに市場最終日には、18歳のトニ・フェルナンデスをセリエAのベネツィアへ400万ユーロ(50%の権利売却、バルサは買い戻し権を保持。ベネツィア側は条件付き義務買い取りレンタルと発表)で売却。同じく18歳のギジェ・フェルナンデスを、220万ユーロでマジョルカに売却(権利の60%をマジョルカが購入し、バルサは残り40%と2年目以降の買い戻し権を保持)しました。

これら大規模なカンテラ売却の背景には、デコSDが主導したクラブ構造の大改革があります。7月の役員会において、これまで完全に分離していた「ファーストチーム」と「バルサ・アトレティック(Bチーム)」の強化構造を完全に一本化・一元化することが承認されました。デコが一括してカンテラの最後の段階まで管理することで、かつてのように「カンテラをロマンだけで語る」のではなく、積極的に「ビジネスとしてマネタイズ(現金化)」し、将来の買い戻し権を担保しながら巨額の移籍金利益をクラブにもたらす、新たなカンテラ経営戦略が本格的に稼働しています。 (via Mundo Deportivo / SPORT / Estadio Deportivo)