フリックの逆鱗とバルデ残留の衝撃舞台裏

移籍市場の最終盤まで緊迫した空気が流れていたアレハンドロ・バルデの去就は、最終的にバルサ残留という形で決着しました。しかし、その裏側にはフリック監督からの極めて厳しい評価と、本人にとって非常にショックな出来事がありました。

昨シーズン、バルデのパフォーマンスがフリック監督の求めるレベルから大きく低下したことを受け、クラブは夏の初めに代理人を通じて「適切なオファーがあれば売却を検討する」という方針を明確に伝えていました。しかし、選手本人はバルサに残って再び指揮官の信頼を勝ち取ることを強く望み、移籍を拒み続けていました。

これに対し、インテンシティとピッチ内での最大限のコミットメントを厳格に求めるフリック監督の評価は、夏を通じて一切揺らぎませんでした。監督はバルデの身体能力と技術的なポテンシャルは認めつつも、現在の要求水準からは遠く離れていると判断。8月中旬には、フリック自らバルデに対し「今シーズンは出場機会が極めて限られるため、出場時間を確保できる別のクラブを探すように」と直接勧告していました。

これを受けてスポーツディレクター陣は移籍先を模索。市場のラスト10日間で、インテル・ミラノに対しイタリア代表のフェデリコ・ディマルコとの交換トレードを電撃提案しましたが、インテル側に即座に拒否され、並行して行われていたマンチェスター・ユナイテッドとの売却交渉も進展しませんでした。

決定的だったのは、直近のエルチェ戦での招集メンバーからの除外です。バルデは試合当日の朝、いつも通りシウダ・エスポルティバに集合した段階で初めて自分が招集外になった事実を知らされ、本人だけでなく他の選手たちも予期せぬ冷徹な判断に完全にショック状態に陥りました。

最終的に新たな買い手が見つからず、バルデは2028年までの契約を残したままチームに残留することになりました。現状は完全にバックアップという非常に厳しい序列からのスタートとなりますが、過密日程の長丁場において出番が訪れる可能性は残されています。バルデ本人も昨日の休日、シウダ・エスポルティバのジムに自主的に現れて黙々とトレーニングを行っており、闘志を失わずに再びスタメン争いに挑む決意を示しています。 (via SPORT)