アジア戦略の転換とリュウノスケ・サトウの加入
バレンシアCFは、2026-27シーズンに向けて、アジア市場でクラブのブランド力を拡大するポテンシャルを持つ19歳の日本人ウインガー、リュウノスケ・サトウの獲得を進めています。彼は15歳から日本代表の年代別カテゴリーで10番を背負い、A代表でもすでに5試合に出場、Jリーグのオールスター戦にも選出されている逸材です。移籍金は約400万ユーロとされています。
ピーター・リムとメリトン・ホールディングスが経営権を握って以来、長年にわたりアジア市場開拓の約束が語られてきましたが、トップチームでの実質的な成功例はありませんでした。過去には2014年にシンジ・カガワの獲得を試みるもドルトムント移籍で失敗に終わり、その後のレンタルも叶いませんでした。2015-16シーズンには当時のマーケティングディレクターがアジア人選手の商業的価値について語りましたが、結局実現しませんでした。その後、下部組織から台頭したイ・ガンインは当時のアニル・マーシー会長によってユース戦略の象徴とされましたが、マルセリーノやセラーデス、ハビ・グラシア監督の下で十分な出場機会を得られず、最終的に契約延長を拒否してフリーでマジョルカへ去る結果となり、パリ・サンジェルマンへの移籍時にも育成補償金しかクラブには入りませんでした。
これまでアジアでのスクール展開にとどまっていたバレンシアですが、新たなスカウト・補強責任者であるオランダ領キュラソー出身のリサンドロ・イセイの主導により状況が変わりました。ジャスティン・デ・ハースやディエングなどを獲得してきた彼は今回サトウに目をつけ、11年越しとなるトップレベルでのアジア人選手との契約が実現しようとしています。(via SPORT)