サン・マメスに響いたブーイングとバスク国旗の嵐!ワールドカップ王者の凱旋セレモニーに引き裂かれたアスレティック・ビルバオ
サン・マメスでのセビージャ戦前、今夏にアメリカ・メキシコ・カナダで開催されたワールドカップで世界の頂点に立ったバスクの英雄、ウナイ・シモン、ニコ・ウィリアムズ、アイメリク・ラポルテの3選手が、ピッチ上でワールドカップのトロフィーを掲げる凱旋セレモニーが執り行われました。
しかし、バスクの複雑な国家・民族的アイデンティティを宿すサン・マメスのスタンドでは、割れんばかりの拍手と祝福を送るファンがいる一方で、バスクの独立を支持する急進的なサポーターグループ(Grada de animación)を筆頭に、スペイン代表としての成功に対して強烈な口笛(ブーイング)や抗議の非難チャント(「Euskal Herria(バスク国)」の大合唱)が巻き起こりました。
スタンドには数多くのバスク国旗「イクリニャ(Ikurriña)」が掲げられ、一部のソシオ会員グループはクラブに対し次のような厳しい声明を発表していました。
『選手たちのスペイン代表ユニフォーム姿の映像や、ワールドカップに関する素材をスタジアムの大型スクリーンに一切映し出すべきではない。彼らは赤白(ビルバオ)のユニフォームを着ているときのみが私たちの誇りだ』
このため、ビジョンにはワールドカップの映像は一切流れず、代表監督のルイス・デ・ラ・フエンテ氏がボックス席にいたものの、カメラの映像は一瞬かすめる程度にとどめられ、お祝いの演出は完全にトーンダウン。サン・マメスの持つ強烈な政治的アイデンティティの分裂が改めて浮き彫りとなりました。
(via ElDesmarque / MARCA)