マルク・カサド移籍の裏側:バイエル・レバークーゼンやサウジの巨額オファーを蹴り、バルサの至宝が自ら選んだデポルの未来(3000万ユーロの買い取りオプション付き)

移籍市場の最終盤に電撃決定したマルク・カサドの獲得ですが、バルセロナやカサド本人をめぐって複雑な心理戦と決断のドラマがありました。

バルサ側は財政健全化を最優先しており、当初はカサドを完全移籍(売却)で手放すことを望んでいました。実際にサウジアラビアのアル・ヒラルが強力に獲得をプッシュし、トルコの複数クラブからも高額な移籍金でのオファーが届くなど、バルサにとっては願ってもない経済的解決策が提示されていました。また、カサドがバルサの下部組織時代に教えを受けたカルレス・マルティネス監督が率いるバイエル・レバークーゼンへの移籍も本人を大きく魅了していました。しかし、レバークーゼンは移籍期限までに既存選手の放出を進めることができず、その話は立ち消えとなってしまいます。

一方で、デポルティーボのフェルナンド・ソリアーノは、実は6月の時点でカサドの獲得を打診していましたが、その際は経済的な理由や選手側の意思から絶対に不可能と判断し、一度手を引いていました。しかし、移籍市場の閉幕直前にデポルは急激にアプローチを再開。これがカサドの心を捉えました。

カサドはバルサとの関係を完全に断ち切りたくない、将来的に最愛のクラブで大成する夢を捨てたくないと考えていたため、完全移籍ではなくレンタル移籍を強く希望。さらに、国外ではなくスペイン最高峰のラ・リーガの舞台で継続して出場機会を確保し、自身の価値を証明できる環境を求めていたため、デポルティーボの提示した非常に野心的なプロジェクトをすぐに気に入ったのです。

バルサは最終的に本人の意志を尊重。レンタル移籍は今季コストゼロで締結され、契約書には来夏に行使可能な3000万ユーロ(非義務的)の買い取りオプションが盛り込まれました。カサドは10年間を過ごしたバルサに対して最後まで一切不満を口にせず、常にプロフェッショナルとして振る舞い続けた末、自らのキャリアを拓くための新天地コルーニャへ旅立ちました。(via SPORT / via AS)