ハコボ・ラモン マドリード出身の21歳DFがCLで初得点を記録しセスク監督も絶賛
レアル・マドリードのカスティージャ出身である2005年生まれの21歳スペイン人DF、ハコボ・ラモンが、完全移籍先のイタリア・コモで圧巻の成長を遂げている。チャンピオンズリーグのマンチェスター・ユナイテッド戦で価値ある初ゴールを挙げるなど、欧州最高峰の舞台で躍動を続けている。セリエAで4位に入り欧州の舞台へ名乗りを上げたコモにおいて、セスク・ファブレガス監督の下でディフェンスラインの軸として定着した。マドリード側が2028年までの買い戻し権を保持していることもあり、その進化は大きな関心を集めている。
ハコボ・ラモンは2025年夏に250万ユーロの移籍金でコモへと完全移籍を果たした。しかし、将来的な復帰を見据えたレアル・マドリード側は、2028年まで有効な買い戻しオプションを契約に付与していた。マドリード時代にはマジョルカ戦の95分に劇的な勝ち越しゴールを奪い、勝負強さを印象づけた過去を持つ。昨季はセリエAで37試合に出場して2ゴールを挙げ、クラブ史上初となるチャンピオンズリーグ出場権獲得とコッパ・イタリアベスト4進出に大きく貢献した。
今季もチーム最多となる886分間の出場時間を記録し、攻守の両面でチームを力強く支えている。国内リーグのパルマ戦で先発に抜擢されて先制点を奪うと、フェイエノールト戦ではアサネ・ディアイオへ絶妙なアシストを供給した。さらに、マンチェスター・ユナイテッドを4-1で下した一戦では、76分にカイキの左クロスを頭で合わせてチャンピオンズリーグ初得点を記録した。イタリアのメディアの取材に対し本人は『スペイン3部から来た自分をセスク監督が信じてくれた』と感謝を述べている。
また、かつてユースリーグでニコ・パスと共に戦った日々を振り返りつつ『憧れのセルヒオ・ラモスのごとく得点も狙える世界最高峰のDFを目指したい』と意気込みを語った。夢であるスペインA代表入りについても『世界最強の代表チームゆえに競争は激しいが、毎日努力を続けている』と率直な思いを明かしている。ピッチ上のスタッツを見ても彼の突出したパフォーマンスは明白だ。
チャンピオンズリーグにおけるタックル成功率は10本中10本成功の100%を記録している。さらに、パス成功数でも233本中216本と全体3位の数字を叩き出し、最後方からのゲームメイクで存在感を示す。ポゼッションを重視するセスク監督の戦術において、ビルドアップの起点として不可欠な存在となった。指揮官も『イタリア特有の対人勝負に適応できるかが懸念だったが、彼は著しく成長し別格の選手になった』と絶賛を惜しまない。
この躍動が示しているのは、レアル・マドリードの育成組織が誇るレベルの高さと、買い戻し権を保持した上での武者修行戦略の高い実効性である。セリエAとチャンピオンズリーグという厳しい環境で戦術眼を磨くハコボ・ラモンは、2028年までの期限内にトップチームへ帰還を果たす最有力候補だ。マドリードの強化部も彼の躍進に熱視線を送っており、今後のステップアップから目が離せない。(via MARCA)