モロッコ遠征中止でスイスのバーゼルと代替戦を模索
バルセロナは、8月15日にモロッコのタンジェで予定されていたプレシーズンマッチを公式にキャンセルした。この決定は、セウタ(スペイン領)における極めて深刻な移民危機とそれに伴う両国間の政治的な緊張関係と不確実性を考慮し、クラブが『選手やスタッフの安全およびイベントの円滑な進行を保証できる環境にない』と判断したためである。この中止により、当初見込んでいた約400万ユーロの巨額の遠征収入を失うこととなった。
しかし、フリック監督は新シーズンへの準備として実戦形式の試合が圧倒的に不足していることを懸念しており、緊急の代替案としてスイスの名門FCバーゼルとのプレシーズンマッチを開催する方向で交渉を急速に進めている。
現在までに確定しているのは、8月8日の土曜日20時からイタリアのウディネ(Bluenergyスタジアム)で行われる「フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア・カップ」のみである。これはウディネーゼ、ノッティンガム・フォレスト、バルセロナがそれぞれ45分間のワンマッチを戦う変則的な三角親善大会であり、バルサがこの形式に出場するのはルイ・ファン・ハール政権時代の2002年(パルマ、アヤックスと対戦)以来、実に24年ぶりとなる。すでに23,000枚以上のチケットが完売間近となっており、イタリア現地でのフリック・バルサへの注目度は凄まじい。その後は8月19日に再建されたSpotifyカンプ・ノウでのジョアン・ガンペール杯(アル・アハリ戦、チケットは74ユーロから)が控えている。ワールドカップで激闘を繰り広げた多くの主力選手は8月12日に合流予定だが、長期リハビリを続けていたガビはすでにフリック監督の指導のもとで全体練習をこなしており、奇跡的な早期復帰への階段を上っている。(via SPORT / Mundo Deportivo)
デコによるカンテラ流出の革新戦略
バルセロナのスポーツディレクター、デコが導入したカンテラ選手の移籍金回収ビジネスが、信じられないほどの財政的成功を収めている。バルサは有望な下部組織の若手を他クラブへ売却する際、単に手放すのではなく、「極めて高額な将来の転売パーセンテージ(%)」と「安価な買い戻しオプション」を設定。この戦略がここ数日で1100万ユーロを超える現金をもたらした。
その最たる例が、18歳の至宝ジャン・ヴィルヒリの移籍である。ベルギーのクラブ・ブルージュは、ヴィニシウスの契約延長を巡りマジョルカに所属していたヴィルヒリの契約解除金(バイアウト条項)1200万ユーロを即時満額で支払った。バルサは昨夏彼をマジョルカへ売却した際、将来の移籍金の40%を受け取る条項を保持していたため、一切の手間をかけることなく約500万ユーロ(480万ユーロ)のキャッシュを手に入れた。デコは Mallorca から残り60%(約700万ユーロ)を支払って買い戻すことも検討したが、最終的に見送り、完璧な利益率を叩き出した。
さらに、左サイドバックの超有望株ジョフレ・トレントのアヤックスへの売却も完了した。移籍金は最大で600万ユーロに達し、バルサは将来の売却時の50%の権利と、将来的な安価な買い戻しオプションを二重に設定して合意した。ジョフレはアヤックスで名を上げ、将来的にバルサの正左サイドバックとして凱旋することを目指している。
これに伴い、フリック監督はプレシーズンに帯同していたオスカル・ヒスタウ、イブラヒム・ディアラ、アレックス・ゴンサレスの3名をトップチームの練習から外し、ジュリアーノ・ベレッチが率いるBチーム(バルサ・アトレティック)のキャンプ地 Vall d'en Bas へ戻す最初の「デカルト(戦力外)」を決定した。彼らは土曜日のジローナBとの親善試合で実戦調整を行う。その他、 Cornellà から16歳の有望MFアルナウ・カサス(MICトーナメントでテストされて獲得、フベニールB登録)や、16歳の俊足ウイング、エリック・ドミンゲス、Sporting Charleroi から獲得したベルギー・モロッコ国籍の16歳MFマーディ・エル・マイムーニら、未来のスター候補の獲得も完璧に完了させている。(via SPORT / ElDesmarque)