イラン代表の過酷な現実
アメリカとイランの間の深刻な政治的対立と軍事的緊張が、ワールドカップの舞台に暗い影を落としている。アメリカ政府の厳格なビザ制限により、イラン代表の選手やスタッフの大半はアメリカ国内での滞在を許可されていない。
そのため、イラン代表は国境を越えたメキシコのティフアナにベースキャンプを置くことを余儀なくされている。試合のたびにアメリカに入国し、終了後にはその日のうちにメキシコへ出国しなければならないという、プロのアスリートにとってあり得ない異常なスケジュールを強いられている。メフディ・タレミは『すべてが災難だ。不公平だが言い訳はしたくない』と疲労の色を隠せず、モハンマド・モヘビも『試合の2日前に到着するはずだったのに、当日の朝に練習場へ直行した。疲労困憊だ。公平な大会が必要だ』とアメリカ当局の対応を非難した。
(via ElDesmarque)
実況アナのあり得ないミス
イラン対ニュージーランドの試合を中継したトルコのスポーツチャンネル「TRT Spor」で、前代未聞の放送事故が発生した。担当した30年のキャリアを持つベテランアナウンサーが、試合中ずっとイランとニュージーランドのチーム名や選手を逆に実況し続け、さらには試合の経過時間すらも全く違う時間をアナウンスし続けたのである。
このあまりにも酷い実況はすぐにSNSで拡散され、視聴者から抗議が殺到した。事態を重く見たテレビ局側は即座に声明を発表。『30年の経験を持つスポーツジャーナリストとして到底容認できないミスであり、長年維持してきた我々の放送基準と品質の概念に完全に反する。当該アナウンサーはW杯の放送チームから直ちに外された』とし、即時解雇処分を下した。
(via ElDesmarque)
韓国代表メディアボイコット
メキシコのグアダラハラでキャンプを行っている韓国代表と、同行している韓国メディアの間で決定的な亀裂が生じた。
FIFAのトルネオ規定により非公開とされていた練習の直前、韓国メディアがライブ配信のテストを行っていた際、マイクがオンになっていることに気づかず、キャプテンであるソン・フンミンの兵役免除を揶揄する発言を行ってしまった。動画には『まるで兵役中のように走っている。兵役すらまともに終えていないのに』という侮辱的な音声が記録され、そのまま放送されてしまったのである。
この事実を知り激怒した韓国代表の選手たちはソン・フンミンを支持し、予定されていた韓国メディアとの個別インタビューや記者会見を全面ボイコットする強硬手段に出た。韓国サッカー協会は不適切な発言を遺憾とする声明を急遽発表したが、なぜか数時間後に削除された。ソン・フンミンは問題のジャーナリストから直接謝罪を受けたものの、選手たちがボイコットを解除するかどうかは未だ不透明なままである。
(via Mundo Deportivo)
ビエルサ監督の反抗的ポーズ
スタジアムの巨大スクリーンやメディア向けに使用されるFIFAの公式プロフィール写真。各国の監督や選手が堂々としたポーズをとる中、ウルグアイ代表のマルセロ・ビエルサ監督だけが、眼鏡をかけたままカメラを一切見ず、うつむいた姿勢のまま撮影を終えた。
この異様な写真は瞬く間にSNSで拡散され、様々なミームを生み出し、一部からは大会開催国であるアメリカへの政治的抗議ではないかとの批判も巻き起こった。しかし、これについて問われたビエルサ監督は、『説明することには限度がある。眼鏡をかける理由や、目を合わせる理由を説明しなければならないのか? 下を見ることに何も悪いことはない。我々には、何の意味もない要求を尊重して、モデルのように振る舞う義務はない』と一蹴し、独自の美学を貫いた。
(via ElDesmarque)