オサスナが最終節に契約していた極秘の降格保険
CAオサスナが、2部降格のリスクに備えてシーズン最終節の直前に極秘の「保険」を契約していたことが、アメリカの経済メディア『Semafor』の報道から発覚し、スペイン国内外で大きな話題となっている。
事の発端は、同メディアが『あるサッカーチームが自らの敗北(降格)に賭けた。これは予測市場の素晴らしい未来だ』という見出しで記事を掲載したことだった。記事では具体的なクラブ名は伏せられていたものの、状況からオサスナであることがすぐに特定された。この「自らの敗北に賭けた」という表現がスポーツ賭博を連想させ、大きな波紋を呼んだ。
しかし、クラブ側の説明やその後の詳細な報道により、これが賭博ではなく、正規の保険契約であったことが判明した。オサスナは最終節のヘタフェ戦を前に、世界最大級の保険ブローカーであるハウデン社を通じて120万ユーロ(約2億円)の保険料を支払う契約を結んだ。もし2部への降格が現実となった場合には、600万ユーロ(約10億円)の保険金が支払われるという内容だった。
オサスナは最終節でヘタフェに0-1で敗北し、他会場のジローナ対エルチェの結果次第では降格の可能性があった。ジローナがゴールを決めていればオサスナは降格していたという、まさに首の皮一枚の状況だった。クラブ関係者はこの動きについて『降格によるテレビ放映権料やスポンサー収入の激減からクラブの財政を守るための一般的なリスクヘッジの手段であり、次回の決算にも反映される正常な取引だ』と正当性を主張している。アメリカのメディアが「予測市場」の例として取り上げたことで予期せぬ形で公になったが、クラブが降格をどれほど深刻な経営リスクと捉えていたかを示すエピソードとなった。
(via Estadio Deportivo)