ヌオーボ・メスタジャの構造耐火性に懸念報告&市役所への調査要求
建設が進められている新スタジアム『ヌオーボ・メスタジャ』を巡り、技術面での新たな波紋が広がっています。バレンシアのファン文化団体である『Últimes Vesprades a メスタージャ(úvaM)』は、市役所に対し、現在残されているスタジアム構造物の防火耐性(耐火性能)について特定の精密検査を行うよう求める新たな正式要請書を提出しました。
今回の要請は、コンクリート構造物の火災耐性を専門とする土木エンジニア、セルヒオ・カラスコン・オルティス氏が作成した技術鑑定書に基づいています。カラスコン氏は、クラブ側の設計を担当するMC2社(TYPSAグループ)が作成した耐久性報告書のデータを現行の建築基準に照らし合わせて再分析しました。その結果、主要構造部に求められる120分間の耐火基準(R120)について、十分な証明がなされていないと指摘しています。
特に危険性が指摘されているのが地下1階から3階に位置するコンクリート柱です。安全側の計算を適用した場合、鉄筋を保護するコンクリートの最小かぶり厚さは31ミリメートル必要とされますが、MC2社の報告書に示された数値を検証したところ、調査対象となった柱のいずれも全周にわたってこの基準を満たしていないことが判明しました。また、避難高さが28メートルを超える区域が存在する場合、耐火基準はR180まで引き上げられる可能性があり、現在のデータでは構造の安全性を担保できないと結論付けられています。
úvaMはこの不備が工事の進行によって覆い隠されてしまうことを懸念しており、市役所の都市計画部門や検察庁(Fiscalía)に対しても文書を送り、第三者機関による厳密な現地調査を強く求めています。(via SPORT / Superdeporte)