90年代は12頭で4人育ったのに…牛乳価格暴落とメガファーム台頭でガリシアの酪農家が悲鳴
ガリシア地方で家族代々受け継いできた小規模な酪農場を経営するハビエルさんが、テレビ番組の取材に対し、スペイン伝統の酪農業界が壊滅の危機に瀕している現状を悲痛に訴えました。
現在、牛乳の基本買取価格は、わずか1年半前の1リットルあたり55セントから、現在は40セントへと大暴落しています。餌代や維持費が高騰する中でこの価格は致命的です。
ハビエルさんは『1990年代には、私の母はわずか12頭の牛を飼うだけで、私たち4人の子供を大学まで出させて立派に育て上げることができた。しかし今、12頭で子供を1人育てることすら絶対に不可能。60頭の牛を必死に世話して、ようやく大人が1人生き残るのがやっとの限界状態だ』と現状を吐露しました。
さらに酪農組合の手当も、100頭以上を抱える巨大な「メガファーム(大規模工場型農場)」に有利な基準となっており、ハビエルさんのような伝統的な農家には雀の涙ほどの手当しか行き届きません。この不条理な格差と価格暴落により、この地域の伝統的酪農家の実に80%以上がすでに廃業して看板を下ろしました。『政府や社会が伝統酪農の重要性に目を向けなければ、すべての伝統的酪農家が消えてなくなる』と、ハビエルさんは涙ながらに警鐘を鳴らしています。 (via Mundo Deportivo)