移籍市場の投資額と欧州戦線不在の相関関係:過去6年間の収支と低迷の要因

バレンシアは昨季の夏と冬の移籍市場で合計1700万ユーロを投資したものの、再びリーグ上位から遠ざかり、ヨーロッパの舞台への切符を逃した。2020年3月にチャンピオンズリーグのベスト16で敗退して以来、6シーズン連続でUEFA主催大会から遠ざかっており、ピーター・リムの資本参加前のクラブの歴史から見ても完全な異常事態となっている。

この低迷の根本的な原因は、2020/21シーズン以降の補強投資の激減にある。2020年7月以降の12回の移籍市場において、バレンシアが新戦力獲得に投じた総額はわずか5920万ユーロに留まっている。実際、昨季の1700万ユーロという投資額は、この欧州戦線不在の6年間における最高額であった。同期間にバレンシアよりも多くの資金を補強に費やしたクラブは13に上り、その中にはシティ・グループの資金力を持つジローナ(1億2180万ユーロ)や、アルメリア(1億5503万ユーロ)、マジョルカ(6252万ユーロ)といった降格経験のあるクラブも含まれている。

さらに皮肉なことに、この期間にバレンシアと1部リーグで競い合った多くのクラブがより多くの投資を行い、何らかの形で欧州大会の出場権を獲得している。アスレティック・クラブ(5113万ユーロ)やオサスナ(4500万ユーロ)のように、バレンシアより投資額が少なくても欧州の舞台に到達したクラブも存在し、結果としてバレンシアは欧州大会からの分配金という大きな収入源をライバルたちに奪われ続けている。

一方で、選手売却による収益は莫大である。2020年以降、バレンシアは選手売却で2億3118万ユーロを稼ぎ出しており、移籍金の収支はプラス1億7250万ユーロと、ラ・リーガで最も高い黒字額を記録している。各シーズンの補強投資額を振り返ると、20/21シーズンが5万ユーロ、21/22が1635万ユーロ、22/23が1250万ユーロ、23/24が1040万ユーロ、24/25が287万ユーロ、そして昨季の25/26が1700万ユーロと、収益をチームの強化に還元していない現状が浮き彫りになっている。(via SPORT)