「判定について私は沈黙する」審判協会との論争を背景に口を閉ざしたボルダラス監督の深謀遠慮

75分、ペナルティエリア内での小競り合いの中で、初先発のDFサゾノフが腕を使ってJorge Salinasの顔を叩いたとして与えられたPK。これに対し、現地メディアやファンの間からは「極めて厳しすぎる判定であり、ファウルかどうか非常に怪しいグレーな判断ではないか」と大きな疑問の声が上がっていました。

しかし、試合後の記者会見において、この判定の妥当性について質問されたホセ・ボルダラス監督は、ただ静かに首を振り、論争を避ける賢明な態度を貫きました。

『あのペナルティの判定について、私からコメントすることは何一つありません。なぜなら、ここで私がどのような意見を口にしようとも、翌日のメディアには、ボルダラスがまたしてもあらゆる審判批判や論争の中心にいる、と大きく騒ぎ立てられてしまうからです』

この徹底した沈黙の裏には、先週の開幕アラベス戦(0-3敗戦)の後に彼が主審のManuel Orellana Cid氏を批判した際、スペインフットボール審判員協会(AESAF)から「審判員への敬意を著しく欠いており、公平性を傷つける不当な発言だ」と公に抗議され、大きな騒動に発展した経緯があります。ボルダラス監督は当時、AESAFを「4、5人の友人が集まって作っただけの私的なサークルに過ぎない」と切り捨て、これに対し協会の設立メンバーの一人であるPablo González Fuertes氏が「私たちの4人の友人の正体は、174人ものプロの審判員たちによって構成された強固な sindicato (労働組合)だ」と猛反論する泥沼の応酬がありました。この厄介な論争の真っ只中にあったため、監督は沈黙という盾を用いて、チームを余計な雑音から守ったのです。(via Mundo Deportivo / MARCA)