レアル・ベティス
レアル・ベティスは、実に21年ぶり(7581日ぶり)となるチャンピオンズリーグ(CL)への本格復帰を目前に控え、フランスのリール戦(デカトロン・アリーナ=ピエール・モーロワ)に向けて最大の士気で臨んでいます。負傷離脱中だったジョバニ・ロ・チェルソが当初の予定より1週間早く復帰を果たしたほか、ダニ・セバジョスも全体練習に合流してわずか数日ながら強行招集され、ペレグリーニ監督はCL用の最高メンバーを遠征リストに揃えました (via SPORT)。
リール戦の先発メンバー予想では、守護神にはレアル・マドリード戦でも大活躍したアルバロ・バジェスが君臨。右サイドバックはアンヘル・オルティスとエクトル・ベジェリンが競うものの、オルティスはベンチスタートとなる見込みです。センターバックはマルク・バルトラとナタン、左サイドバックはカンテラ出身のジュニールが有利とみられます。中盤はファクンド・ベルナルとマルク・ロカのダブルボランチ、本来の「8番」の位置にパブロ・フォルナルスが復帰。右にアントニー、アブデ不在の左にはロロ・リケルメが入る見込みです。復帰したイスコは調子を上げており、45分以上プレーできる状態にあります。フォワードには、前節マドリード戦で決勝ゴールを叩き出したトロイ・パロットがクチョ・エルナンデスを抑えて先発する公算が大きいです。フィダルゴやイケル・ロサダ、デオスサ、セバジョス、ロ・チェルソはベンチから勝負の時を待ちます (via SPORT)。
副会長のホセ・ミゲル・ロペス・カタランは今夏の移籍市場を振り返り、『良い計画のもとで、左サイドバック、ピヴォット、センターフォワードを補強し、最後にダニ・セバジョスの獲得という素晴らしい guinda(ケーキの上の飾り)を加えることができた。ペレグリーニ監督も満足している』と総括。アムラバトの抜けた穴にファクンド・ベルナル、アルティミラの代わりにセバジョスが機能していると語りました。しかし一方で、サラリーキャップの限界まで資金を使い切ったため、『1月の冬の市場に向けた補強予算は完全にゼロであり、何もする予定はない』と明言しました。また、前節マドリード戦の終了間際に得たPKの際、マーク・バルトラのエリア侵入が物議を醸し、審判OBたちがやり直しを主張した件について、ロペス・カタランは『CTA(技術審判委員会)が十分な説明を行い、すべてはクリアになっている。あのプレーが再び繰り返されることはない』とこれ以上の議論を拒否する姿勢を見せています (via Estadio Deportivo / ElDesmarque)。
また、ベティスで5シーズンにわたり活躍し、2022年のコパ・デル・レイ優勝(バレンシアとの決勝戦のPK戦で自身もネットを揺らした)に貢献した元スペイン代表FWクリスティアン・テージョ(35歳)が、自身のSNSで現役引退を発表しました。キャリアを振り返る中で、2016年と2022年の2度にわたりバレンシアへの移籍を熱望したものの、いずれもピーター・リムが科した厳しい経済的制限によって阻まれた過去の因縁も再び脚光を浴びています (via Mundo Deportivo / SPORT)。
バレンシアCF
バルセロナにホームで0-5という屈辱的な歴史的大敗を喫し、4試合で勝ち点わずか1、最下位に沈むバレンシアCFでは、かつてない規模の内部崩壊が進行しています。試合中からメスタージャには『コルベラン辞任』や『ピーター、出て行け』の大合唱が鳴り響き、試合後には激怒した数千人のサポーターがスタジアム周辺に滞留。選手たちが安全にスタジアムを退出すべく、地元警察が防護線を張って出動し、バリケードを築くという最悪の暴動劇へ発展しました (via Estadio Deportivo)。
この惨状に対し、クラブの黄金期を支えた伝説的GKサンティアゴ・カニサレスが、ラジオ番組で極めて激しい言葉で経営陣を断罪しました。カニサレスは『問題は単に勝ち点3を失ったことではない。ファンはすでに公の蜂起(levantamiento público)を求めている』と切り出し、『ピーター・リムにクラブを売りに出させる唯一の方法は、サポーターがメスタージャを完全に、かつ継続して空席にすること(スタジアムボイコット)だ。これによって最大の社会的圧力をかけるしかない。バレンシアは、こんな最悪なチームであっても4万2000人ものサポーターが自ら恥をかきにスタジアムへ通い続ける、とてつもない顧客資産を持った極めて魅力的な企業(caramelo)だ。しかしリムは1年前に届いた買収提案も含めて一切の交渉を拒否し、地元の政治家も新スタジアム問題などで彼を甘やかしてきた。彼が重い腰を上げて12月の市場で資金を動かすとすれば、チームが2部に降格しそうになり、自分のchiringuito(おもちゃ)が本当に崩壊する危機を感じた時だけだ』と激怒しました (via ElDesmarque / MARCA)。
さらにカニサレスや現地記者からは、カルロス・コルベラン監督が『クラブの盾』として利用されていると指摘されています。CEOのロン・グーリーが傲慢な説明会を開き、夏の市場最終日にフォワードとセンターバックの補強を1枚ずつ怠った失態を隠すため、コルベラン監督がすべての言い訳を引き受けていますが、4試合で1得点9失点、完全に自信を失ったチームの vulgarity(俗悪さ・平凡さ)を擁護することは、もはや不可能です (via MARCA)。
コルベラン監督を襲う更なる悲劇は、毎試合新たな怪我人が発生する「野戦病院」状態です。バルサ戦の62分にはDFムクタル・ディアカビが負傷交代を余儀なくされ、カンテラ出身のイケル・コルドバが急遽トップチームデビュー。これで開幕から4試合連続で毎試合負傷者が出るという呪われた事態に陥っています。初戦で右足首を痛めたジュスティン・デ・ハース(復帰時期未定)、2戦目で右太ももを負傷したギド・ロドリゲスに加え、3戦目でハムストリングを痛めたウマル・サディクはクリスマスまで長期離脱が濃厚。クラブは急遽、無所属(フリーエージェント)のFW市場を調査して緊急補強を模索しています (via SUPERDEPORTE / SPORT)。