シメオネ監督が訴える「成長プロセス」の真意と現実

昨シーズンのアトレティコ・マドリードは、前評判を覆してUEFAチャンピオンズリーグでベスト4進出を果たし、ミケル・アルテタ率いるアーセナルに敗れるまで欧州の舞台で大きな夢を見せました。しかし、今シーズンのディエゴ・パブロ・シメオネ監督は、メディアの前で過度な期待を制するように「チームは成長プロセスの途中にある」というフレーズを繰り返し口にしています。

今季のLaLiga開幕戦では、昇格組のマラガを相手にフリアン・アルバレス不在の中で2-0と快勝したものの、続くビジャレアル戦では引き分けに終わり、試合中にはフリアンとの激しい議論が目立ちました。セビージャ戦では勝利を取り戻したものの、アスレティック・ビルバオ戦での0-3という大敗によってチームの脆さが露呈し、続くアンフィールドでのリヴァプール戦でも敗北を喫したことで、シメオネ監督が主張する成長の必要性が現実のものとして突きつけられています。

かつてアトレティコにまとわりついていた「不運な悲劇のクラブ」というレッテルは過去のものとなり、5年前にLaLiga制覇を果たし、昨季もコパ・デル・レイ決勝でレアル・ソシエダと戦うなどトップクラブの地位を保ってきました。しかし現在、レアル・マドリードとバルセロナの2強が数段上のレベルに位置する中で、アトレティコは「人間界の首位」である3位のポジションに留まっています。

昨シーズンはビジャレアルにリーグ戦の順位で先行されるという深刻な警告を受けました。巨額の補強投資を続けているクラブにとって、この成長プロセスという課題に向き合ってチームレベルを引き上げなければ、イニゴ・ペレス体制で力をつけるビジャレアルなどの追撃を許し、クラシコ勢に食らいつくどころか3位の座すら脅かされる危険性と隣り合わせになっています。 (via Estadio Deportivo)