ハンス=ディーター・フリック監督が築く歴史的超攻撃軍団:クラブ記録を塗り替える破壊力と偽サイドバック戦術

ハンス=ディーター・フリック監督率いるチームが驚異的な強さを見せています。開幕4試合で4戦全勝、17得点2失点(得失点差プラス15)を記録し、クラブ史上最高のスタートダッシュを飾りました。これは、これまで歴代1位タイだった1929/30、2009/10(グアルディオラ体制)、2014/15(ルイス・エンリケ体制)の開幕4連勝・得失点差プラス11を大きく上回る快挙です。得点数としても歴代3位の多さであり、過去に17得点以上を記録しながらリーグ優勝を逃した歴史を今シーズンこそ塗り替え、リーグ3連覇へ向けて視界は極めて良好です。

指揮官のフリック監督自身も、就任後最初の80試合での勝利数が63勝に到達。ルイス・エンリケの62勝、グアルディオラの61勝を超えてクラブ歴代単独トップの勝利数を記録しました。

この「9番(純粋なセンターフォワード)」が不在の爆発的な攻撃を支えるのが、ハフィーニャ、フェルミンラミン・ヤマルのトリデンテです。この3人だけで計14ゴール(ハフィーニャ6点、フェルミン4点、ヤマル4点)を挙げており、開幕4試合でこれほどの得点力を示したトリオは、1958/59シーズンのレアル・マドリード(プスカシュ、ディ・ステファノ、リアルが計15得点)以来、約68年ぶりの出来事です。ハフィーニャは今季フォワードとしての新役割で得点王を独走しており、開幕4試合連続ゴールはクバラ、メッシに次ぐクラブ史上3人目の快挙。フェルミンも4試合4得点を決め、スペイン人選手としては2011/12シーズンのセスク・ファブレガス以来の記録を達成しました。また、19歳のヤマルは4ゴールに加え4回の決定機創出、1試合平均4回のドリブル突破を記録し、新加入のアンソニー・ゴードンも4試合で4アシストと驚異的なペースでチャンスを量産しています。

ペドリもバレンシア戦でのゴールにより、クラブ通算29得点に到達。歴代得点者ランキングで堂々の100位にランクインしました。現在、現役でトップ100に入っているのはハフィーニャ(81点、33位)、ヤマル(52点、61位)、フェルミン(36点、88位)、ペドリの4選手です。

戦術面でも新たな発見があります。それは19歳の若きディフェンダー、シャビ・エスパルトです。かつてグアルディオラ監督がジョアン・カンセロやフィリップ・ラームに施した「サイドバックがインサイドに入り込んで中盤を支配する偽サイドバック戦術」を、フリック監督は左サイドバックのエスパルトで再現。ラ・マシアのボランチで培われた高い戦術眼(IQ)を持つエスパルトは、巧みにインサイドのスペースに入り込み、ペドリやゴードンとの素晴らしいコンビネーションでビルドアップを助けています。今やディフェンス陣で唯一ローテーションから外れて先発を続ける彼を、フリック監督も『彼はトッププレイヤーだ』と絶賛しており、水曜日のチャンピオンズリーグ開幕戦、スポティファイ・カンプ・ノウでのフェイエノールト戦でも先発が濃厚視されています。なお、この初戦の主審はドイツ人のスヴェン・ヤブロンスキ(36歳、VARはバスティアン・ダンケルト)が務めることが公式発表されています。(via SPORT / Mundo Deportivo / MARCA)