ラ・リーガ3試合で見る劇的変化
前監督の退任以降、2年連続の無冠に終わっていたレアル・マドリードにとって、今シーズンの開幕3連勝は単なる結果以上の大きな手応えをもたらしています。ジョゼ・モウリーニョ監督のもとで再スタートを切った新生チームは、スタッツやプレー内容において、昨季までとは見違えるほどの「7つの大きな劇的改善ポイント」を示しています。
第1に「クルトワ頼みの守備からの脱却」です。昨シーズンの開幕戦では、試合開始からわずか数秒で守護神ティボ・クルトワが命がけの超絶セーブを強いられてチームを救う展開でした。しかし今シーズン、クルトワはここまで3試合を戦ってセーブ数がわずか5回と、ごく標準的なスタッツに収まっています。かつてのようなキーパーの奇跡的なセーブに頼ることなく、組織的な守備でチームがしっかりと自立している証拠です。なお、マラガ戦で交代する際には、その安定したパフォーマンスにスタジアム全体からスタンディングオベーションが送られました。
第2に「ベリンガムの完全復活」です。昨季、前監督の解任直後にはサポーターから不本意なブーイングを浴びせられるなど苦しんだジュード・ベリンガムですが、モウリーニョ監督の就任により、3年前にスペインへ上陸した際の「ピッチのすべてを支配する万能選手」の姿を取り戻しました。2ゴールという数字以上に、他を圧倒する圧倒的なエネルギーと機動力でチームを引っ張っています。
第3に「ピッチ上に浸透する極限の要求水準」です。チームが大量リードしながらも、試合終盤にプレーのインテンシティを落とした際、ベリンガムがピッチ上で仲間を呼び止めて激しく怒り、お説教をした場面が象徴するように、勝利の先にある質を追求する雰囲気がチームに満ちています。
第4に「ベンチメンバーの熱いモチベーション」です。モウリーニョ監督は『ベンチの選手たちがやる気に満ちていればチームの推進力になるが、心が離れていれば大きな問題を引き起こす』と言い切り、守護神ルニンを除くすべての健全な選手にすでにプレー時間を与えています。その結果、エスパニョール戦でのカルロス・エスピーの劇的決勝ゴールや、マラガ戦終盤のアルダ・ギュレルのダメ押しゴールなど、途中出場の選手たちが早くも勝利に直結する仕事を成し遂げています。特にギュレルの台頭は、昨シーズンに彼がサイドバックとしての守備タスクを求められて前監督と衝突した件を考えれば、驚異的な序列の変化です。
第5に「バルベルデの本来の役割への回帰」です。昨シーズンは右サイドバックへのコンバートを命じられて不満を抱え、チャンピオンズリーグのマンチェスター・シティ戦で3得点を挙げた試合以外は輝きを欠いたフェデ・バルベルデですが、今季は新加入ベルナルド・シウバが守備時のカバーリングを巧みに担当することで、カマヴィンガと共に高い位置で自由を与えられ、中盤を支配する本来のダイナミックなダイナモとして完全に躍動しています。
第6に「右サイドバックの絶対的な質の向上」です。昨季はダニ・カルバハルの大怪外での離脱や、新加入のトレント・アレクサンダー=アーノルドの守備時の軽さが目立ち、このポジションは守備の崩壊原因となっていました。しかし今シーズンは、驚異的な身体能力と上下動を見せるデンゼル・ダムフリースと、圧倒的なキック精度と戦術眼を誇るアーノルドの両者が、右サイドで極めて質の高いパフォーマンスを維持しています。
第7に「左サイドバック問題の解決」です。昨季は誰を置いても安定しなかった左サイドですが、新加入のマルク・ククレジャがわずか数試合で完璧な適応を見せ、ディフェンスラインの左側から一切の不安を追い払うことに成功しました。サポーターはモウリーニョ監督こそがこのチームを再び常勝軍団に引き戻す最適な人物だと確信しており、サンティアゴ・ベルナベウの熱気は完全に復活しています。(via MARCA)
19歳MFセルヒオ・マルティネスが公式加入
レアル・マドリードは、ラシン・サンタンデールに所属していた19歳の逸材ミッドフィルダー、セルヒオ・マルティネスの獲得を正式に完了しました。今回の移籍は、契約書に設定されていた300万ユーロの契約解除金を、レアル・マドリード側が全額一括で支払う形で決着しました。
ラシンは公式発表の中で『レアル・マドリードとセルヒオ・マルティネスの移籍に関して合意に達した。マドリードのクラブは、選手とラシンの契約に定められた解除金の全額を一括で支払うことを約束し、これによりラレド出身の若き才能はクラブを離れることになった』と発表しました。
マルティネスは10歳のときにアレビンBへ加入して以来、実に9年間にわたってラシンのアカデミーで育ち、順調にステップアップを重ねてトップチームで15試合に出場。今シーズンは1部リーグへの昇格直後のデビュー戦で見事な初ゴールを決めるなど、その才能は高く評価されていました。
ラシンは彼との別れを惜しみ、SNS上で感動的なスライドショーや動画を公開して彼を祝福しました。公式メッセージでは『君が当クラブでどのように成長し、長年にわたり誇りを持ってエンブレムを守り続けてくれたかを、私たちは心から誇りに思っている。エル・サルディネロスタジアムは、いつでも君の家だ。新天地での成功を祈っている』と、温かいエールが送られました。
マルティネスはレアル・マドリードと2030年までの長期契約を結び、基本的にはJリーガーの育成機関でもあるBチーム「レアル・マドリード・カスティージャ」に籍を置くことになります。しかし同時に、トップチームの練習や遠征といったファーストチームの動向にも日常的に組み込まれる予定であり、ジョゼ・モウリーニョ監督のもとで指導を受ける機会も用意されています。
なお、彼が合流するカスティージャは、本日8月31日の21:15にアウェイのエスタディオ・デ・ピニージャで、テルエルとの今シーズン開幕戦を戦います。カスティージャを率いるフリアン・ロペス・デ・レルマ監督とセア監督の共同指揮体制は、今夏に多くの主力を放出する大規模なメンバー刷新を行いました。プレシーズンでは高い守備の強度を披露し、カルロス・ディエスやロベルト・マルティンといった若手が存在感を示して好成績を収めており、マルティネスの合流も含めて、新シーズンでの幸先良いスタートを目指しています。(via CD Teruel - Real Madrid Castilla: horario / MARCA / Mundo Deportivo)