1924年に作成されたバルサの「観客マナー10戒」が発掘、100年前から語れていた『Valors』の源流
FCバルセロナが近年クラブ哲学として掲げる「Valors(価値観)」。2004-05シーズンにジョアン・ラポルタ体制でリーグ優勝を果たした際にも「Valorsを持つことの価値」というスローガンが刻まれたが、この概念が21世紀のものではなく、100年前から存在していたことが明らかになった。
1949年に刊行されたクラブの50周年記念誌の中に、1924年のクラブ理事会がサポーターに向けて発行した「観客のマナー10戒」が再録されている。
1924年に定められた10戒の内容は以下の通りだ。
1. 『選手にその日の限界を超える努力を求めすぎず、偶然のファインプレーを当たり前と思うな。理解を示せ』
2. 『特定の選手に対して好悪の情を煽り、不利益をもたらすな。公正であれ』
3. 『非難は控えめにし、称賛を惜しむな。寛大であれ』
4. 『プレーが落ち込んでいる時こそ、君の鼓舞が必要だ。そうした状況での抗議は惨痛な結果を招く。思慮深くあれ』
5. 『他クラブに対しては控えめな態度を保て。応援できないとしても、せめて礼儀正しくあれ。教養を徳とせよ』
6. 『同じ報いを受けるのが人の常であり、衝動的な行動はアウェイに行った際に自分たちへの反感を生むと知れ。慎重であれ』
7. 『品格を損なう拒絶や中傷の言葉、キャンペーンを避けよ。誘惑に負けるな』
8. 『近隣の人々と口論するな。特に自分に原因がある場合はなおさらだ。挑発は一切やめよ』
9. 『君の尊厳あるバルセロニスタとしての振る舞いを、仲間たちが誇りに思うと考えよ。恥ずかしい思いをさせるな』
10. 『「バルセロナのファンだ」と言った時、すべての扉が君に向かって開かれるようにせよ』
1949年の誌面では『少し純朴な文章だが、にじみ出るスポーツマンシップは際立っている』と評されており、勝利だけでなく人間性の美しさを求めるバルサの伝統が、1世紀前から大切に受け継がれていたことが窺える。(via SPORT)