出口調査の結果とエンリケ・リケルメの反応

開票作業が難航する中、投票所での出口調査では現職の圧倒的な強さが浮き彫りとなった。複数メディアの調査によると、フロレンティーノ・ペレスが約65.95%から69%の支持を集め、エンリケ・リケルメの約31%から34.05%を大きく引き離している。ペレス陣営の内部予測では70%対30%での勝利を見込んでおり、特に第1投票所(最古参のソシオが投票する場所)ではペレス244票に対しリケルメ55票と大差がついた。また、ペレスは郵便投票でも80%以上の支持を得ているとされている。

オートドライブインシアターで支持者とともに結果を待つリケルメは、敗色濃厚なデータが出ている中でも前向きな姿勢を崩さなかった。『結果がどうであれ、今日勝ったのはレアル・マドリードであり、我々のキャンペーンも勝った。眠っていたマドリディスタ、行く当てがなかった人々に声を届けることができた。マドリディスタが決めたことだから、私はこれからもここで活動を続ける』と宣言し、今後もクラブの野党として影響力を持ち続ける意志を強調した。

(via SPORT / MARCA / Mundo Deportivo)

両陣営の公約全容:メガプロジェクトとスター選手たち

今回の選挙戦では、両候補が全く異なるビジョンと強力な公約を提示した。

フロレンティーノ・ペレスは、自身の23年間の実績と安定性を前面に押し出した。スポーツ面では、崩壊したチームの立て直しのためにジョゼ・モウリーニョを監督として復帰させることを確約し、イブラヒマ・コナテとデンゼル・ダンフリースの獲得を約束した。さらに『チャンピオンズリーグでプレーするスター選手に1億5000万ユーロのオファーを出す』という超大型補強も予告している。施設面では、人工知能とバイオテクノロジーを駆使した欧州最大の技術拠点「マドリード・イノベーション・ディストリクト」や「グラン・クラブ・ソシアル」の創設、Appleと提携して世界中から自宅でベルナベウを仮想体験できる「無限のベルナベウ」構想を発表した。また、ソシオをクラブの経済的所有者とするため、100億ユーロ規模の新会社を設立し、外部投資家に5%、ソシオに95%を分配するという改革案を住民投票にかけると宣言した。

対するエンリケ・リケルメは、クラブの私物化や売却を防ぎ、透明性を高めることを最大の公約とした。『クラブの財務状況は経営陣が認めるよりもはるかに深刻だ』と指摘し、就任後100日以内に外部の独立監査を実施して結果を全面公開すると約束した。また、チャンピオンズリーグで優勝するまでソシオの会費を半額にすることや、10,000席の新規シーズンチケットの抽選発行、15,000人収容の多目的アリーナ「レアル・マドリード・アリーナ」の建設を提案。スポーツ面ではユルゲン・クロップの監督招聘、アーリング・ハーランドとロドリの獲得を明言し、これらが実現しなければ会費を全額返金すると公証人の前で誓約。さらに、ラウル・ゴンサレスをスポーツディレクターに据え、フェルナンド・イエロをカンテラ責任者に、イケル・カシージャスやビセンテ・デル・ボスケを無償のアドバイザーとしてクラブに復帰させるというレジェンド再結集プランを掲げた。

(via SPORT / ElDesmarque / Mundo Deportivo / MARCA / Esport3)