バレンシアCF
バレンシアは、今夏の移籍市場における最大の『サスペンス』を幸福な結末で飾った。ジローナから移籍金500万ユーロ(+ボーナス100万ユーロ)、2031年までの超長期5年契約で獲得した右サイドバックのArnau Martínezが、パテルナでの初練習を消化して Mestalla の特別室で華やかにサポーターへお披露目された。
Arnauは『このバレンシアという名門の盾の重さを理解している。私のプレースタイルと強い決意が、チームに大きなクオリティの向上をもたらすことを約束する』と大いなる野望を語った。この移籍に際し、ジローナの39歳のレジェンド、クリスティアン・ストゥアーニから『私にとって君はただのチームメイトではなく、実の弟のような存在だった。素晴らしい旅路を共にしてくれてありがとう。バレンシアは最高のタレントを手に入れた』と、涙を誘うメッセージが送られた。Arnauもこれに対し『パピ、キャプテン!あなたこそが私の人生においてピッチ内外で最高の師であり、お手本だった。本当に愛している』と、インスタグラムで熱い感謝を綴った。
さらに、バレンシアは25歳のFWアルベルト・マリとの契約を、双方合意の上で電撃的に解除したことを公式発表した。度重なる膝や大腿の筋肉系の怪我に泣かされ、 Zaragoza や Mirandés へのレンタルでも不発に終わった大器は、フリーエージェントとして新たなキャリアを再建することを選択した。また、プレミアリーグのニューカッスルが、元バレンシアのMFニコ・ゴンザレスを5600万ユーロの巨額で Manchester City から獲得したことにより、FIFAのソリダリティ貢献金制度に基づき、バレンシアに28万ユーロ(約4500万円)の育成補償金が転がり込むことが判明。この棚ぼたの資金は、冬の移籍市場に向けた重要な軍資金となる見込みだ。負傷で数ヶ月離脱していたDFフルキエも、部分的に全体練習へ復帰している (via Superdeporte)。
アスレティック・ビルバオ
ビルバオは Camp Nou でバルセロナに2-0で力負けを喫し、開幕2試合で勝ち点なし、得失点差-4でまさかの最下位に沈む屈辱を味わった。
試合中、守護神ウナイ・シモンがアデイェミやラミネ・ヤマルの決定的なシュートをアクロバティックにセーブし、間違いなくピッチ上の最優秀選手(MVP)に相応しい獅子奮迅の活躍を見せたが、組織力を誇るバルサの前に37分にラフィーニャ、82分にフェルミンにゴールを割られた。ニコ・ウィリアムズやイニャキ、グルゼタを擁する攻撃陣は、バルサの強固なディフェンスの前にエリア内でわずか4タッチしかボールに触れず、完全に沈黙した。
さらにサポーターを怒らせているのは、前節不当に退場処分を受けたDFユーリ・ベルチチェに関する不条理劇だ。審判委員会(CTA)が公式に『退場は明らかなエラーだった』と誤審を認め、ユーリも遠征メンバーに帯同していたにもかかわらず、スポーツ仲裁委員会(Apelación)はクラブの第2の控訴を情け容赦なく却下。出場停止処分がそのまま執行された。クラブは『一度犯された過ちを修正せず、二重のペナルティを課す不当なシステムだ』と、怒りに満ちた声明を発表した。
この緊急事態を受け、エル・テルジッチ監督は22歳のカンテラ出身DFヨハネコを左サイドバックに抜擢し、プリメーラ・デビューを飾らせた。ヤマルのマークという過酷な任務を課された若者は、激しいマークでイエローカードを受けながらも、そのスピードと粘り強い守備で大器の片鱗を示した。フットボールディレクターのミケル・ゴンサレスは『フットボールは結果がすべてであり、勝利がなければプロジェクトは前進しない。この敗北は痛い。しかし、ヨハネコのデビューやレザマの若者たちが、世界で最も困難なスタジアムで示した勇敢な戦いぶりは特別な価値がある』と前を向いた (via AS)。