クラブ運営とライバル関係の悪化
アトレティコ・マドリードは近年、レアル・マドリードおよびFCバルセロナというスペインの二大巨頭との関係を決定的に悪化させており、そのスタンスを公式SNSを通じて隠すことなく発信しています。シーズンが終了し、世間の注目がワールドカップに向かっている中でも、アトレティコは自クラブの利益を守るために積極的な情報発信を行っており、皮肉を交えたメッセージでライバルクラブへの不満を露わにしています。
レアル・マドリードに対しては、フリアン・アルバレスへの1億5000万ユーロのオファーを公表したマドリー側の声明文に、アトレティコ首脳陣は信じられないという反応を示しました。マドリー側は「両クラブの良好な関係」に言及しましたが、実際にはエンリケ・セレソ会長とフロレンティーノ・ペレス会長の間に個人的な友好的関係があるのみで、クラブ間の関係はほぼ存在しないに等しい状態です。アトレティコはSNS上で、『新しい会長との良好な関係を機に、我々のアカデミーから選手を盗むのをやめてくれないか』と投稿し、近年レアル・マドリードがアトレティコの下部組織から有望な若手選手を引き抜こうとしている事態を痛烈に批判しました。また、レアル・マドリードTVが審判団に対して恒常的に圧力をかけていることにも、SNSを通じて不満のメッセージを発信しています。スーパーリーグ構想の対立や、下部組織間の不可侵協定の破棄など、両クラブの間には多くの火種が燻っています。
バルセロナとの関係も同様に険悪です。今シーズンの国王杯(コパ・デル・レイ)準決勝のファーストレグでアトレティコが大勝した後、バルセロナ側は審判への不満を漏らし、周囲からはアトレティコを見下し、簡単に逆転できる相手だと揶揄するような発言が相次ぎました。また、チャンピオンズリーグ準々決勝でアトレティコがカンプ・ノウで勝利を収めた際にも、その勝利が過小評価され、ミックスゾーンではフアン・ムッソやジュリアーノ・シメオネがバルサ寄りのメディアから囲み取材で厳しい追及を受ける事態が発生しました。セカンドレグではピッチの芝の状態を巡る論争が圧力として使われ、さらにCLの重要な試合の最中にもかかわらず、バルセロナからフリアン・アルバレスへの移籍の噂が絶え間なく流され続けたことも、アトレティコの怒りを買いました。リーグ戦においてジェラール・マルティンが退場処分を免れた際にも、アトレティコはSNSで抗議の声を上げ、これは後に審判技術委員会(CTA)からも支持を得る結果となりました。アトレティコ・マドリードはもはやレアル・マドリードとバルセロナにへつらうことなく、自らの道を歩む姿勢をSNSのダイナミクスを変えることで明確に示しています。(via MARCA)