ダビド・オトルビ アギーレ新監督がバレンシアの若手陣へ実戦機会の徹底保障を厳命
バレンシアCFのハビエル・アギーレ監督は、トップチーム帯同の下部組織出身の若手を集めて緊急面談を実施した。そこで「試合に出ない状態をつくることは禁止する」という、斬新かつ厳格な新方針を通達している。降格圏脱出を目指すチームとして実戦勘を失わせないための決断であり、起用されない場合はBチームへ派遣して機会を保障する取り組みが焦点だ。
就任後に2試合連続で引き分けるなどチームの守備面や戦い方に改善の兆しを見せているアギーレ監督だが、下部組織出身の若手選手たちが置かれた現状に対して強い危機感を抱いていた。現在トップチームの練習や試合動向に入っている主要なカンテラーノは、アタッカーのダビド・オトルビをはじめ、ルーカス・マヨル、アイマール・ブラスケス、そしてイケル・コルドバの4人だ。シーズン前半戦には彼らの多くがピッチに立ち、ゴールやアシストといった目に見える結果を残してチームを助ける場面が目立っていた。
しかし、代表ウィークの中断や監督交代による戦術的判断が重なり、直近1ヶ月で出場できたのはオトルビただ一人という異常事態だ。彼でさえベンチスタートからの途中出場に留まっているが、投入されるたびに素晴らしい切れ味で攻撃を活性化させている。一方で他の3選手はベンチ入りこそ果たすものの出場機会を完全に奪われており、試合勘の欠如が危ぶまれる状況という。
特にルーカス・マヨルの状況は深刻で、2026年9月20日にホームのメスタージャで行われたレアル・ソシエダ戦で1ゴール1アシストの活躍を見せて以来、1ヶ月以上にわたって公式戦のピッチから遠ざかっている。日々の練習では全力を尽くしてアピールを続けているものの、ベンチを温める日々が続き実戦でのプレー時間はゼロの状態だ。また、アイマール・ブラスケスも9月27日にBチームとして出場したポブレンセ戦を最後に実戦から離れており、イケル・コルドバに至っては9月15日のアラベス戦以降、1分も公式戦でプレーしていない。
こうした事態を重く見たアギーレ監督は、若手4人を直接呼び出して今後の明確なロードマップを提示した。基本的にはトップチームの動向に留まり、他の選手と同様にラ・リーガの試合で出場機会を争わせるが、トップチームでの出場が見込めない週末についてはセグンダRFEFに所属するVCFメスタージャの試合に出場させるというルールを確立した。どれほど質の高い練習を重ねたとしても公式戦のプレッシャーやスピード感に勝るものはないという指揮官の持論に基づき、若手から試合勘と競争力を奪わないための徹底した育成管理が導入された形だ。
この決断が意味するのは、バレンシアが抱える貴重な育成資産をベンチで塩漬けにせず、常に戦闘状態に保つというクラブ全体の意思表示である。降格圏という過酷なプレッシャーがかかる残留争いにおいて、若手選手が実戦感覚を維持しながらベンチに控えていることは、試合展開を変える切り札としても大きな武器となる。指揮官からの信頼と明確なプレー機会の指針を得たオトルビやマヨルたちが、セグンダRFEFでの実戦経験を糧にトップチームの救世主として躍動できるかが、今後のバレンシアの命運を握る重要な鍵となる。(via MARCA)
【本日の総括】
本日のカンテラ関連ニュースでは、FCバルセロナのラ・マシアが世界的な育成評価で6位に入る圧倒的な実績を示した一方で、バレンシアCFのアギーレ新監督が若手の実戦機会を確保するための新方針を打ち出すなど、クラブの存続と発展を支える下部組織の重要性が改めて浮き彫りとなった。今週末に控えるFCバルセロナ対レアル・マドリードの伝統の一戦エル・クラシコや、バレンシアの次節リーグ戦における若手の起用法など、育成組織から羽ばたく新世代の動向から今後も目が離せない。