ロドリ獲得失敗の裏事情と中盤の構成に対するモウリーニョの見解

今夏のマーケットにおいて、クラブとモウリーニョ監督が最大級の熱意を持って獲得を目指していたのが、前回のワールドカップMVPでありバロンドールホルダーでもあるロドリ・エルナンデスでした。クラブ大統領候補のエンリケ・リケルメ氏との間でも事前合意があったとされていますが、ロドリは最終的にマドリーを拒否し、ライバルであるバルセロナへの移籍を選択しました。

この獲得失敗の引き金について、元マドリー守護神のサンティ・カニサレス氏は、『ロドリが選挙で敗れたリケルメ氏と合意していた事実そのものが、現在のペレス会長を刺激し、マドリー側が手を引く原因となった。ペレス会長がどのような人物か、誰もが知っているはずだ』と指摘しています。また、この移籍について有識者は、『バルセロナにとっては6000万ユーロ(+ボーナス1600万ユーロ)の移籍金のうち、バルセロナへの強化としての価値は3500万ユーロ、引く手あまたのマドリーの超絶な補強を阻止した戦略的価値が4000万ユーロに値する』と分析しています。

モウリーニョ監督はこの問題について冷静を装っており、『ロドリがいなくても何の問題もない。マドリーには十分な解決策とクオリティがある。彼とは直接話をし、クラブも素晴らしいオファーを提示した。しかし、彼は躊躇した。マドリーというクラブは、加入を二度も迷うような選手を受け入れる場所ではない。本来なら連絡を受けた瞬間に、いつ行けばいいですか?と喜んで聞くべきなのだ。彼にはバルサで幸運を祈っているよ。もちろん、勝ちすぎない程度にね(笑)』と皮肉を交えつつ突き放しました。 (via SPORT)

アダム・ウォートン、マルティン・スビメンディ、アンジェロ・シュティラーら中盤補強候補の立ち消え

ロドリの獲得に失敗した後、中盤のアンカー不足を解消するために複数の代替案が模索されましたが、いずれも獲得には至りませんでした。

まず、クリスタル・パレスの若き司令塔アダム・ウォートンに対して獲得の可能性を調査しましたが、パレス側が8000万ポンド(約9300万ユーロ)を超える法外な価格を設定し、監督のピエール・サージュも『今は移籍すべきタイミングではない』と売却を拒否。マンチェスター・シティからの問い合わせもパレス側が断固拒否したため、マドリーは交渉を断念しました。

さらに、アーセナルでプレイするスペイン代表MFマルティン・スビメンディ(27歳)への関心も再燃しましたが、アーセナルのミケル・アルテタ監督が『彼は昨季のチームの心臓であり、今季も絶対に手放すつもりはない。プレイ時間を管理して最高のレベルを維持させる』と公言し、マドリーへの移籍の扉は完全に閉ざされました。

また、シュトゥットガルトのアンジェロ・シュティラーは、トニ・クロース自らが後継者の「8番」としてクラブへ強く推薦していた選手でした。今年5月時点で3650万ユーロの安価な解除金条項がありましたが、マドリーが獲得に迅速に動かなかったため、シュトゥットガルト側が200万ユーロの罰則金を支払って解除金設定を無効化し、売却額を5000万ユーロに引き上げました。現在、彼はユヴェントスやチェルシー、ニューカッスルなどの関心を集めており、マドリーへの道は立ち消えとなっています。モウリーニョ監督は『現時点で市場は終了した。今のスカッドに非常に満足している』と、中盤の追加補強を行わないことを明言しています。 (via SPORT)