リサンドロ・マルティネス 幹部批判による溝とバルセロナによるフリー獲得の構想

カタールワールドカップ優勝メンバーで28歳のアルゼンチン代表センターバック、リサンドロ・マルティネスは、所属するマンチェスター・ユナイテッドからの退団が濃厚となり、FCバルセロナが獲得に向けた調査を開始した。現時点では具体的な交渉には至っておらず、移籍市場での動向を注視する観察段階にある。イングランドで深まるクラブ首脳陣との溝が、スペインへの移籍という新たな選択肢を生み出している。

トラブルの契機となったのは、10月13日に行われたUEFAチャンピオンズリーグのアトレティコ・マドリード戦で0-2の敗戦を喫した後の発言だ。彼は『フットボールディレクターにはもっと期待している』と公の場で語り、フットボールディレクターを務めるジェイソン・ウィルコックスの補強方針を批判した。この言動が幹部層の怒りを買い、チーム内での立ち位置を一気に危うくさせた。

現在の契約は2027年6月30日まで残されているものの、マンチェスター・ユナイテッド側が保有する1年の契約延長オプションを行使しない可能性が高まっている。延長オプションが見送られれば、2027年夏の移籍市場で移籍金なしのフリーで退団することが確定する。

では、移籍を目指すFCバルセロナ側の事情はどうなっているのか。財政面の制限を抱えるクラブにとって、実力派の左利きセンターバックを移籍金なしで補強できる好機は見過ごせない。そのため、2027年1月から他クラブとの事前交渉が可能になるタイミングを前に、2026年内に正式な打診を行う構想を描いている。

一方で、来年1月の冬の市場で獲得を狙う場合には移籍金の支払いが発生するため、バルセロナは慎重に時期を見極めている。また、彼自身のコンディション面も懸念材料だ。10月18日のリーズ・ユナイテッド戦で太ももの筋肉を痛めて途中交代するなど、負傷に伴う稼働率の低さがリスクとして浮上している。

移籍市場の動きに合わせ、マンチェスター・ユナイテッド側もエヴァートンに所属する24歳のセンターバック、ジャラッド・ブランスウェイトの獲得に動き始めている。

この動きが意味するのは、主力の不満と財政難という双方の事情が合致した結果生じる、欧州トップクラブ間の防衛陣再編だ。ハンジ・フリック監督が求める守備の構築に向け、今後の契約判断が焦点となる。(via ElDesmarque / Sky Sport)