W杯開幕戦の舞台裏:スタジアム周辺での心停止騒動と熱狂的なSNSの反響
メキシコ対南アフリカのW杯開幕戦が行われたエスタディオ・アステカの周辺では、キックオフ前に一時騒然となる出来事があった。スタジアムの第1ゲート付近で、南アフリカ出身と見られる40代の男性ファンが突然倒れ、心肺停止状態となった。周囲のファンがパニックに陥る中、現場に配備されていた赤十字や市民保護局の救急隊員が即座に駆けつけ、心肺蘇生法(CPR)を実施。迅速な対応のおかげで男性は息を吹き返し、意識を取り戻した状態で近くの病院へと搬送された。過去にメキシコ対ポルトガル戦の後にファンが亡くなった痛ましい記憶がよぎったが、今回は救急プロトコルが完璧に機能し、最悪の事態は免れた。
ピッチ外でのファンの交流も熱を帯びている。グアダラハラに集まったメキシコファンのグループは、ドイツのファンを見つけると、2018年ロシアW杯でドイツを撃破した際の英雄の名前を借りて『チャッキー・ロサノ!』と大合唱して出迎えた。8年が経過してもあの歴史的な勝利の記憶がファンの中に深く刻まれていることを示す、ユーモア溢れるシーンがSNSで拡散されている。
そして開幕前の大イベントとなった開会式では、シャキーラが主役の座を完全に奪った。事前の予告通り、彼女はアフロビートの巨星バーナ・ボーイと共に今大会の公式ソング「Dai Dai」を熱唱。スタジアム全体を巻き込む圧倒的なパフォーマンスを披露し、観客を熱狂の渦に巻き込んだ。SNS上では、想定よりも短かった開会式の構成に不満を漏らす声もあったものの、『シャキーラがこの貧弱な開会式を救ってくれた』『彼女はメッシとC・ロナウドとオチョアを足したような存在だ』『シャキーラが歌い終わって、正式にW杯が始まった』と、彼女を「W杯の女王」として称賛する書き込みが溢れ返った。また、メキシコの国歌斉唱を務めたアレハンドロ・フェルナンデスや、J・バルヴィン、マナらのパフォーマンスも会場を大いに盛り上げ、メキシコのアイデンティティを世界に見せつける夜となった。
なお、開会式前のスタジアムには、近年SNSやコレクターの間で爆発的な人気を誇っている中国発のキャラクターフィギュア「Labubu(ラブブ)」の姿があった。尖った耳と9本の歯を持つこのキャラクターは、FIFA公式のサッカーバージョンとして登場し、ファンの間で話題を呼んでいる。
(via MARCA) (via SPORT)
アルバロ・モラタの赤裸々告白:うつ病との闘い、イニエスタの救い、C・ロナウドの素顔
イタリアのコモ1907でプレーするアルバロ・モラタが、元チームメイトのマリオ・スアレスのYouTubeチャンネルに出演し、これまでのキャリアにおける知られざる苦悩や裏話を赤裸々に語った。
最も衝撃的だったのは、アトレティコ・マドリード時代にドルトムント戦で決定機を外した後の精神状態の告白だ。モラタは『ドルトムントでミスをした時、僕の中で試合は終わってしまった。CL決勝に行くチャンスだったのに。その後、1ヶ月半はうつ病状態だった。ブーツの紐を結ぶことも、チームメイトと一緒に過ごすこともできなかった。選手としてだけでなく、人として絶対的なクソのような状態だった』と当時の絶望を明かした。さらに、彼を救ったのは意外な人物だった。『アンドレス(イエニスタ)がいなければ、キャプテンとしてユーロには行けなかっただろう。彼が電話をかけてきて、「落ち着いて。君に起きていることは僕にも起きたことだし、普通のことだ」と言ってくれたんだ。アンドレスには弱みを見せられる。彼は僕の人生で最も困難な時期を助けてくれた』と語り、イニエスタへの深い感謝を口にした。
また、ユヴェントス時代にはチャビ・エルナンデスからFCバルセロナへの誘いがあったことも暴露した。『ユヴェントスでシーズンが中途半端に始まって、アッレグリ監督は僕を左サイドで起用することが多かった。そんな時、チャビから電話があって、「今の君ならチームを助けられる。僕がやろうとしているプレスの掛け方にも合っている」と言われたんだ。アッレグリ監督に話しに行って、「クラブが別のストライカーを必要としているのは理解している。嫉妬でも何でもないが、バルサでプレーするのは信じられないようなチャンスだ」と伝えたんだ』と、宿敵バルセロナへの移籍が目前に迫っていた事実を明かした。
さらに、レアル・マドリードやユヴェントスで共に関闘したクリスティアーノ・ロナウドの素顔についても言及した。『彼はとてつもないクラックだ。マドリードでの最初の頃、僕は若くて彼の要求水準に慣れていなかった。彼がメッシと75ゴールを争っているようなシーズンに、若手がエゴを出してシュートを打てば怒るのも当然だ。でも、彼は常に僕に特別な扱いをしてくれた。プレシーズンには「何が必要だ?」と聞いてくれて、一緒に買い物に行き、iPadや電話、香水をプレゼントしてくれた』と若手時代の思い出を語った。ユヴェントス時代については『一緒に過ごす時間が増え、色々な話をした。外から見られているイメージとは違って、一緒に夕食に行くと驚かされる。彼は何でも理解していて、色々なことを勉強している。人生のあらゆる分野において素晴らしい教養を持っているんだ。そして、遠征から朝の5時に帰ってきて、みんなが早くベッドに入りたいと思っている時に、彼は上半身のトレーニングをして、冷水に浸かり、エアロバイクを漕ぎ始めるんだ。あんな生き方を見たら、彼が一緒にプレーした中で最高の選手であるだけでなく、全てにおいて最高だと言わざるを得ない』と、その異常なまでのプロ意識を称賛した。
(via Estadio Deportivo) (via MARCA) (via SPORT) (via ElDesmarque)