エルチェ戦の展開:前後半の明暗

前半は完全にアスレティックがゲームを支配し、ボールを独占して攻め立てる展開となりました。ルイス・デ・ガラレタとサンセが中盤で攻撃のリズムを生み出し、左サイドではニコ・ウィリアムズが果敢な仕掛けを連発します。開始6分にはサンセの絶妙なクロスにイニャキ・ウィリアムズが飛び込みますが、あと数ミリのところで合わせきれません。37分にはイニャキのクロスにロベルト・ナバロが飛び込み、38分にはユーリの力強い攻め上がりからサイドネットを揺らす惜しい場面を作ります。さらに40分、イニャキの鋭いパスにナバロがつま先で合わせるも、シュートは無情にもクロスバーの上部に接触。前半だけで15本ものシュートを浴びせかけたものの、エルチェの泥臭い後方ガードを崩しきれず0-0で折り返しました。

すると後半開始直後の50分、予期せぬ形で試合が動きます。自陣での守備の乱れからエルチェに後半初の侵入を許すと、ペナルティエリア内でアレスがヘルマン・バレラを足で引っ掛けてしまいPKを献上。これをボナノッテに決められて先制を許してしまいます。失点によってチームは精神的なダメージを受け、焦りからパス精度やビルドアップの推進力が著しく低下。ニコやサンセの影響力も薄れ、61分には相手のカウンターからピンチを招くなど苦しい時間帯が続きました。

指揮官テルジッチは65分にアレスからヨハネコ、ガラレタからハウレギサール、72分にナバロからベレンゲール、82分にイニャキからマロアン・サナディと相次いでカードを切ります。怒涛の押し込みを見せた79分、右サイドからベレンゲールが放ったシュート性のクロスに対し、ゴール前に飛び込んだイニャキ・ウィリアムズが相手DFチュストと激しく競り合いながらボールをかすめ、これがゴールへと吸い込まれて1-1の同点に追いつきました。終盤もサン・マメスの大声援を背にユーリが強力なシュートを放つなど猛攻を仕掛けましたが、相手GKディトゥーロの好セーブにも阻まれ、勝ち越しゴールを奪えないまま試合終了の笛を聞きました。 (via Mundo Deportivo)