今夏の放出ビジネス大苦戦 構想外ラバの残留とアルメイダ放出の舞台裏
バレンシアは今夏の移籍市場で、主力や若手タレントの売却(過去にはクリスティアン・モスケラを1500万ユーロでアーセナルへ、ヤレクを1000万ユーロで売却した実績など)には成功してきたものの、「構想外の選手を放出する」ビジネスにおいては深刻な問題を露呈しました。その最たる例がダニ・ラバです。1月の時点でコルベラン監督から構想外であることを告げられていたラバですが、プリメーラ基準の高額なサラリーがネックとなり、セグンダのクラブからの具体的なオファーに結びつかず、2027年までの契約を残したまま残留することになりました。
また、最終日に決着したアンドレ・アルメイダのレーシング・サンタンデールへの期限付き移籍(買取オプションなし)の舞台裏も明らかになっています。ポルトガル人MFのアルメイダは指揮官の構想から外れていましたが、スウォンジーからのオファーを本人がスペイン残留を希望して拒否し、セルタとの交渉も難航したため、移籍市場の最終盤まで放出が決まりませんでした。ロン・グーレイCEOは、このアルメイダの放出(給与枠の空き)が実現したことで、ようやくハーフ・エリオットをリバプールから獲得する予算が確保できたと釈明しています。皮肉なことに、アルメイダが加入したレーシング(今夏は売却益2000万ユーロを投じて積極補強)には、アルメイダのほかにアギレサバラ、ファク・ゴンサレス、セルヒオ・カナレスといった4人ものバレンシアに縁のある選手たちが集結しています。その他、バプティスト・サンタマリアはわずか1年(22試合出場)で契約解除となり、ジェンク・エズカジャルはトラブゾンスポルへ、エライ・キュマルトやティエリー・レンダルも退団したものの、バレンシアは手放したい選手からほとんど移籍金を回収できないまま、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の限界ギリギリで市場を終えることになりました。(via Superdeporte)