ガブリエウ・ジェズス獲得への「9ヶ月にわたるデコの暗闘劇」が明らかになる

この移籍市場の最終盤で、バルセロナに加わったガブリエウ・ジェズス。急転直下の移籍劇のように見えましたが、実際にはスポーツディレクターのデコが9ヶ月にわたって裏で進めていた複雑なプロセスが存在しました。

始まりは昨年の11月。バルサのフロントは、ロベルト・レヴァンドフスキが昨シーズン限りでクラブを離れることを確信していました。そのため、多くの代理人が後釜候補のストライカーを売り込み、その中にジェズスの名前もありました。昨冬(1月)の段階で、デコはジェズス獲得を現実的な補強プランとして検討していましたが、ジェズスが怪我から復帰したばかりで出場機会が少なく、フィットネスに不安があったため、一旦は見送りました。デコとフリック監督は、 Lewandowski が万全ではなくても、フェラン・トーレスがいることでシーズンは乗り切れると判断したのです。

しかし、ジェズスの代理人側はバルサへのアプローチを粘り強く継続。春以降も、デコはフリアン・アルバレスを第一ターゲットにしていたため、ジェズスの話を何度も断り続けていました。アーセナルへの接触すら行っていませんでした。

だが、アトレティコとのフリアン・アルバレス交渉が完全に破綻した夏、デコはついに「プランB」を発動せざるを得なくなりました。8月27日のアスレティック戦の日、デコは重大な決断を下しました。アーセナルがジェズスを1000万ユーロ(+変動費500万ユーロ)という非常にリーズナブルな価格で手放す意思があることを知り、わずか24時間の突貫工事で選手側と年俸引き下げ、および3年目の固定契約の合意に達しました。9ヶ月の歳月を経てようやく結実した、デコの執念の獲得だったのです。(via SPORT)

ライバルの戦略を模倣:カンテラ出身者の「50%売却」で4450万ユーロを手にした新たな移籍戦略

バルセロナは今夏、カンテラから合計4450万ユーロという莫大な資金を売却益として確保することに成功しました。これには、長年宿敵レアル・マドリードが実践している新たな移籍ビジネスモデルへの転換が背景にあります。

レアル・マドリードは今夏、2億2500万ユーロの補強資金を、トップチームで構想外となった「カンテラ出身者13名」の売却(約2億1000万ユーロ)でまかないました。その際、選手の保有権の「50%」のみを売り、将来の転売時の取り分や買戻し権利をしっかりと手元に残すことで、巨額の利益を生み出す手法を採用しています。

バルサのデコSDもこのアプローチを本格的に開始。今夏、バルサは若手の才能を完全に失わないように配慮しつつ、巨額のキャッシュを確保しました。

この仕組みで移籍したカンテラ選手は、トミー・マルケス(1100万ユーロで売却、50%保持)、エクトル・フォールト(850万ユーロでレアル・ソシエダへ売却、50%保持)、ジョフレ・トレント(600万ユーロ)、ギジェ・フェルナンデス(400万ユーロ)、トニ・フェルナンデス(400万ユーロ)、アルバロ・コルテス(340万ユーロ)などです。また、1年前にこの手法でマジョルカに売却したヤン・ヴィルヒリが、今夏マジョルカからブルージュへ移籍したことで、バルサには自動的に450万ユーロの取り分が舞い込みました。カンテラは単に一軍の選手を育成するだけでなく、クラブの財政を直接支える大きな金脈となり始めています。(via SPORT)