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Union Saint-Gilloise 対 レアル・ソシエダ

UEFAヨーロッパリーグ / King Power at Den Dreef Stadion / 2026年10月16日(金)

Union Saint-Gilloise 1-1 レアル・ソシエダ

試合サマリーと得点経過

2026年10月15日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)リーグフェーズ第2節で、ベルギーのデン・ドリーフ・スタジアム(デン・ドリーフ)を舞台にユニオン・サン=ジロワーズとレアル・ソシエダが対戦し、1-1の引き分けに終わった。レアル・ソシエダは後半開始直後に途中出場のベニャト・トゥリエンテスが先制点を奪ったものの、終了間際の88分にセットプレーから失点し、開幕戦の敗戦に続いて今大会初勝利を逃す痛恨のドローとなった。

試合は立ち上がりから、ホームのユニオン・サン=ジロワーズが激しいハイプレスと縦に速いフィジカルなサッカーで主導権を握った。前半9分にはフリーキックからマシレ・シラが頭で合わせたシュートがジョン・マルティンに当たって左ポストを叩くなど、レアル・ソシエダは相手のプレッシャーに苦しみ自陣に釘付けとなった。レアル・ソシエダはビルドアップの精度を欠き、前半の枠内シュートが0本に終わるなど停滞したが、ウナイ・マレーロの奮闘や守備陣のカバーで無失点に抑えて折り返した。

後半に入ると、試合は開始直後に劇的な展開を迎える。ペレグリーノ・マタラッツォ監督がハーフタイムに投入したベニャト・トゥリエンテスが、ピッチに立ってわずか50秒で試合を動かした。

【0-1:46分(後半1分)】起点となったのはユニオン・サン=ジロワーズのゴールキーパー、エルヴェ・コフィから主将カミエル・ファン・デ・ペレへのビルドアップのパス。後半開始と同時に投入されたベニャト・トゥリエンテスが果敢なハイプレスで激しくチェイシングをかけると、ファン・デ・ペレが足元でトラップを乱す。トゥリエンテスはこの隙を見逃さずに爪先でボールをインターセプトし、そのまま無人のゴールへ足で流し込んで先制点を奪い取った。

先制したレアル・ソシエダは落ち着きを取り戻し、ボールを保持して試合をコントロールし始めた。61分にはジョブ・オチエンの右サイドからのクロスをエリア中央でルカ・スチッチが合わせる絶好の決定機を迎えたが、シュートは枠の上に外れて追加点のチャンスを逃した。徐々にユニオン・サン=ジロワーズが息を吹き返し、前線に人数をかけてレアル・ソシエダ陣内へ押し込み始める。

【1-1:88分】ユニオン・サン=ジロワーズの同点劇は、レアル・ソシエダの交代選手パブロ・マリンが自陣深い位置で侵した不要なファールによるフリーキックから生まれた。エリア内に鋭いクロスが供給されると、レアル・ソシエダのイゴール・スベルディアが頭で前方へクリアしようとしたが、ボールは後方(ファーポスト側)へ流れてしまう。そこに完全にフリーで待ち構えていた交代出場のセク・ケイタが合わせ、ゴール至近距離から右足で押し込んで同点ゴールを挙げた。

アディショナルタイムの93分には、レアル・ソシエダのジョン・ゴロサテギが見事な反転ターンからスルーパスを通し、パブロ・マリンの折り返しから相手のオウンゴールを誘いかけたが、ユニオンのディフェンダーであるマシレ・シラがゴールライン上で驚異的なスーパークリアを見せ、試合は1-1のまま終了した。

両チームのスタメンと交代

ホーム: ユニオン・サン=ジロワーズ(3-4-2-1)

アウェイ: レアル・ソシエダ(4-3-3)

戦術・采配のポイント

ユニオン・サン=ジロワーズは10人もの欠場者を抱える台所事情の中、3-4-2-1のシステムで高いインテンシティと縦への速さを前面に押し出した。ダヴィド・ヒューベルト監督は前線のレレボヒレ・モフォケンやマテオ・ビオンディッチの推進力を生かし、相手のビルドアップを鋭いハイプレスで分断。試合を通じてシュート数で16本対5本(枠内シュートも圧倒)と主導権を握り続けた。また、84分に投入したセク・ケイタが88分に泥臭くセットプレーから同点ゴールを決めるなど、限られた交代枠の中で監督の采配が見事に的中した。

レアル・ソシエダのペレグリーノ・マタラッツォ監督は、右サイドバックの負傷離脱(ジョン・ミケル・アランブルら)に伴い、イゴール・スベルディアを右サイドバックに回し、右アタッカーに若手ジョブ・オチエンを抜擢した。しかし前半はハイプレスのハメどころが定まらず、相手の3バックの基点づくりに対してプレッシャーがかからない構造的課題を抱えた。ボールを動かすスピードも遅く、縦への推進力を欠いて前半はシュートすら打てずに苦しんだ。

マタラッツォ監督はハーフタイムにヤンヘル・エレーラに代えてベニャト・トゥリエンテスを投入し、プレスの強度と中盤のパス循環を即座に改善させた。この采配が功を奏し、開始50秒での奪取から先制点を生み出した。しかし、先制後に試合を優位に進めながらも決定機を活かせず追加点を奪えなかった。久保建英をインサイド気味に投入したものの攻撃の決定打とはならず、終盤に守備固めとリフレッシュのために投じたパブロ・マリンのファールとスベルディアのクリアミスから失点。今季課題となっている「リード時の試合管理」と「終盤の耐性」の脆さが再び浮き彫りとなった。

現地メディアの選手採点・評価比較

現地メディアの評価では、具体的な採点を出した El Desmarqueや、詳細な劇評を展開した El Diario Vasco、Mundo Deportivo、MARCA、SPORTなどで各選手のパフォーマンスに対する見解が集約されている。

主力選手や注目選手の現地評価比較は以下の通りである。

なお、相手チームのディフェンダーであるマシレ・シラに対しては、前半のポスト直撃ヘッドのみならず、93分にゴールライン上で奇跡的なスーパークリアを見せたパフォーマンスに対し、MARCA や Mundo Deportivoなどスペイン各紙も「勝利を自チームに踏みとどまらせたMVP級のプレー」と敵ながら絶賛を惜しまなかった。

試合後の監督・選手コメント

ペレグリーノ・マタラッツォ監督(レアル・ソシエダ):「良い試合を見せ、0-1でリードしながら終盤にセットプレーから追いつかれて勝ち点3を逃すのは本当に後味が悪い。だが、これもサッカーだ。ユニオン・サン=ジロワーズは素晴らしいチームで、学びとなるポジティブな要素もあった。前半はハイプレスの参考にすべき位置取りが上手くいかず、相手の3バックの動きに後手を踏んでしまったが、ハーフタイムの修正で後半は改善された。パブロ・マリンのファールは不要なものだったし、セットプレーの守備で2人の選手がボールに突っ込んでしまい、後ろの選手を完全にフリーにしてしまった。我々にはヨーロッパで結果を出すプレッシャーがある。来週のオスロでの一戦では必ず勝ちたい」

ベニャト・トゥリエンテス(レアル・ソシエダ・選手):「勝ち点1では全く満足できない。チーム全員が悔しがり、傷ついている。後半の僕たちは相手を上回っていたし、2点目を奪うチャンスもあった。それだけに、防げたはずのファールからセットプレーで決められたのは痛い。もっと強固にならなければいけない。個人的には久々の出場で挙げたこのゴールが自信になる。チーム内には激しいポジション争いがあるが、日々の練習からアピールを続けてチャンスを活かしていきたい」

セルヒオ・ゴメス(レアル・ソシエダ・選手):「非常に悔しい引き分けだ。僕たちの感覚としては相手の同点ゴールよりも自分たちの2点目の方が近かった。だがヨーロッパの舞台ではチャンスを決めきって試合を終わらせなければバツを受けることになる。まだ6試合残っているので最後まで諦めずに戦う。まずは日曜日のマラガ戦に向けて頭を切り替えたい」

ダヴィド・ヒューベルト監督(ユニオン・サン=ジロワーズ):「相手にリスペクトは払うが、恐れる気持ちは一切なかった。ホームで勝利を目指していたので引き分けで完全に満足とはいかないが、多くの欠場者を抱える中で若い選手たちが示した戦う姿勢は素晴らしかった。レアル・ソシエダのような高品質な相手に対しても、自分たちのスタイルで圧力をかけ続けることができた」

Union Saint-Gilloise 対 レアル・ソシエダ の背景データ