1億3000万ユーロの新星ディオマンデに早くもスタメン落ちの懸念?中盤の最適バランスを巡る戦術的ジレンマ
超巨額の移籍金で加入しながら、ラ・リーガ開幕からの2試合で一度も先発の機会を得られていないヤン・ディオマンデ。この現状に対し、早くも周囲からは起用法を巡る疑問の声が上がり始めています。
ラジオ番組の討論において、ジャーナリストのトマス・ロンセロ氏は、現時点で彼をスターティングメンバーに組み込むのは極めて難しいとの見解を示しました。
ロンセロ氏は、チームが縦に速い直線的なサッカーを展開したいのであればディオマンデの起用は有効だとしつつも、次のような課題を指摘しています。
『現在のメンバー構成でディオマンデを先発に投入すれば、中盤からアタッカー陣へと効果的なパスを供給し、ゲームを組み立てる役割を誰が担うのかという問題が生じる。さらに彼を起用する場合、ジュード・ベリンガムのポジションを15メートルほど後ろに下げざるを得なくなる。アルダ・ギュレルがいないピッチ上でそのような配置を行えば、ビルドアップの起点となるサポートが失われ、結果としてベリンガムの推進力や自由な攻撃センスも殺されてしまうだろう』
こうした理由から、同氏は『ディオマンデの実力は疑いようがないものの、当面はベンチを温める時間がかなり長くなる可能性が高い』と冷徹に分析しています。
一方で、解説者のアルバロ・ベニト氏は、現在の右サイドの戦術的連動性とギュレルの献身性を称賛しています。
右サイドバックのダンフリースがサイド全体を激しく上下動するアタッカーのように振る舞う一方で、右ウイングに入るギュレルが内側へと巧みにポジションを取ることで、絶妙なゲームメイクの形が生まれています。
ベニト氏はギュレルの動きについてこのように述べています。
『この若きトルコ人アタッカーは、ビルドアップ時にムバッペのすぐ後ろの位置まで内側に絞り、ベルナルド・シウバやバルベルデ、ベリンガムと共に中盤で綺麗なボックス型を形成してゲームをコントロールしている。また、ボールを持っていない局面でも泥臭く守備に奔走している。彼は自分の本来の主戦場がダブルボランチの一角ではないこと、そしてトップ下にはベリンガムという絶対的な存在がいることをよく理解した上で、チームのために並々ならぬ努力を続けている』
この素晴らしい戦術的調和があるからこそ、新加入のディオマンデが割って入る隙が現状では見当たらず、当面は限定的な出場時間に甘んじることになりそうです。(via Mundo Deportivo)