【悪夢の負傷スパイラル
バレンシアを率いるカルロス・コルベラン監督は、ピッチ外の経営難やピッチ上の成績不振に加えて、毎試合のように主軸選手が故障して離脱するという、極めて深刻かつ異常な事態に頭を抱えています。今シーズンは始まったばかりですが、バレンシアの医療室はすでに満員状態に近く、毎試合後に新たな負傷者を抱えるという悪夢のような負のスパイラルから抜け出せずにいます。
直近のバルセロナ戦では、守備の要であるムクタル・ディアカビが犠牲となりました。ディアカビは62分にピッチに倒れ込み、自ら交代を要求。若いイケル・コルドバが急遽ピッチに送り出され、非常に厳しい状況でのトップチームデビューを余儀なくされました。過去に多くの重傷に泣かされてきたディアカビだけに、今回の容態が極めて心配されます。彼は契約が6月30日までに迫る中、今夏は慎重な負荷管理と出場時間のコントロール計画が練られていました。コベラン監督はバルサ戦でセサル・タレガをベンチに温存する決断を下していましたが、結果としてディアカビの負傷離脱という最悪の展開を招いてしまいました。
この「1試合に1人」という恐るべき負傷の連鎖は、開幕節からピッチを呪うかのように続いています。
第1節のセルタ戦では、期待の大型センターバックとして加入したユスティン・デ・ハースが右足首を痛めてハーフタイムに交代。精密検査の結果、右足首の外側側副靭帯の捻挫と診断され、今なお具体的な復帰時期の目処すら立っていません。
続く第2節のベティス戦では、中盤の要としてピッチの支配を期待されていたギド・ロドリゲスが、88分までプレーしたものの試合後に右大腿四頭筋の筋肉を負傷。戦術の核となるベテランMFの離脱は、チームの守備の構築に多大な打撃を与えています。
さらに第3節のデポルティーボ・ラ・コルーニャ戦では、前線の得点源であるエースストライカーのウマル・サディクがハムストリングスを負傷しました。サディクはこの負傷により、最悪の場合クリスマスまで長期離脱する可能性が急浮上しています。コルベラン監督は、夏の移籍市場が閉まった現状を鑑み、無所属のフリーエージェント(FA)市場から緊急でフォワードを補強するための調査を進めていることを明言しています。
この凄惨な負傷ドミノに襲われる極限状態のなか、バレンシアは金曜日に敵地サンチェス・ピスフアンでのセビージャFC戦、さらにその翌火曜日にはメンディソロサでのアラベス戦と、休む間もなく過密日程の戦いに臨まなければなりません。 (via SPORT) (via Superdeporte)