議論を呼ぶ2つのPK判定とVARオーディオ公開による審判たちの真実の解明
この開幕戦は、ピッチ上での2つのペナルティ判定を巡り、両チームのサポーターやメディアの間で激しい論争が巻き起こりました。その判定プロセスの真実を明らかにするため、スペイン王立フットボール連盟(RFEF)は、試合中の主審デ・ブルゴス・ベンゴエチェアとVAR担当のトゥルヒージョ・スアレスとのリアルタイムの会話オーディオを公式に一般公開しました。
まず、前半40分にアイサック・ロメロがエリア内でGKバタジャと接触してPKが宣告されたシーン。公開された音声では、VARのスアレスが『リチャード、ペナルティの判定について映像での再確認を推奨する』と進言。主審がモニターに駆け寄ると、スアレスは『キーパーはボールを奪いに行っており、先にセビージャの攻撃選手がキーパーの身体に向けて接触を仕掛けているのが確認できる』と説明しました。これを見た主審は即座に『了解した。判定を取り消す』と答え、非常に迅速かつ正確に誤審を回避した経緯が証明されました。
一方で、96分にロビー・ウアがレジェヌに倒されて決勝PKが宣告されたシーンは、レイヨのアルバロ・ガルシアが試合後に『あの接触は極めて軽微であり、完全なシミュレーションだ。セビージャのホームゲームでなければ絶対に吹かれていなかった。不公平極まりない判定だ』とメディアに対して激しい不満をぶちまける事態となりました。
この判定を巡り、元国際審判員の解説者であるイトゥラルデ・ゴンサレス氏は、最初に映像を見た瞬間に『攻撃選手は一切触れられていない。完全なダイブであり、VARは主審に警告を出すよう促すべきだ』と怒りをあらわにしました。しかし、その後テレビカメラがズームアップした別角度を映し出すと、イトゥラルデ氏は『いや、よく見ると確かにブーツ同士が接触しているかもしれない』と慌てて前言を撤回する展開となりました。さらに、審判の専門家であるミスター・アスビオ(Uxío Caamaño)氏はネット上でスロー画像を提示し、『接触自体は確かに非常に軽い。しかし、ウアがジャンプして足を地面に着く一瞬の無防備なタイミングでレジェヌの足が入ったため、身体のバランスを完全に失わせた。もし足が地面に着いた状態での同じ強さの接触であればファウルではないが、空中でのこの接触はPKを宣告するに十分なものだ。主審のジャッジは完璧な正解だ』と解説し、判定の正当性を強調しています。 (via Estadio Deportivo, ElDesmarque)