指揮官の覚悟

中盤の要であるギド・ロドリゲス選手の不在がチームのパフォーマンスを著しく低下させている現実について、指揮官のカルロス・コルベラン監督は周囲を取り巻く過度な悲観論を明確に否定し、チーム全体の自立と反発力を求めています。

コルベラン監督は、一人の選手に依存したチーム作りの脆さを会見で激しく指摘しました。

『もし年間のシステムを一人の選手への依存に基づいて構築してしまっているのだとすれば、そもそもそのシステムの組み方自体が間違っている。なぜなら、一人の選手がいなくなるだけで、チームが組織的に取り組んできたすべての約束事が台無しになってしまうような状態を作ってはならないからだ。』

さらに指揮官は、戦術的な柔軟性と、誰がピッチに立とうとも失ってはならない伝統の精神を熱く語っています。

『我々には2つの側面がある。システム自体は、4バックであろうと5バックであろうと、どのように攻めるかも含めて自分たちが望むように変えることができる。重要なのは、決して特定の個人に依存しないこと。チーム編成の大きな目的は、そうした依存関係を完全に排除することにある。そしてもう一つは、誰がピッチでプレーしようとも、そこで戦っているのはバレンシアそのものだという事実だ。ある選手がプレーしようが、別の選手がプレーしようが、明日はバレンシアというクラブがピッチで戦うのだ。サポーターは、私たちが自分たちの欲しいものを手に入れるために、必死で泥臭く戦う姿を見なければならない。個人の名前を越えてピッチで闘志を示すこと、それこそが私たちが持つべき不変のメンタリティだ。』

しかし、監督の力強い言葉とは裏腹に、ピッチ上の冷徹なデータは極めて厳しい現状を物語っています。ギド選手の離脱後、コルーニャ戦ではボランチにウグリニッチ選手とペペル選手を配置し、両翼にハビ・ゲラ選手とサト選手を起用して打開を図りましたが、結果は伴いませんでした。続くバルセロナ戦では中盤に新戦力のディエン選手と若きオトルビ選手を先発に抜擢するも、事態はさらに悪化。何よりも、ここ2試合でバレンシアは試合中のボールポゼッション率を著しく低下させており、中盤でのボールキープ力とゲーム支配力の欠如が、コルベラン監督が抱える最大にして致命的な戦術的課題として重くのしかかっています。(via Estadio Deportivo)