リアル・ソシエダ
リアル・ソシエダの今夏の守備補強は、土壇場で最悪のシナリオを迎えました。オリンピック・マルセイユとの間で完全合意に達し、選手本人もメディカルチェックを無事に通過してサン・セバスチャンへの帰還を果たす予定だったモロッコ代表DFナイエフ・アゲルド(Nayef Aguerd)ですが、プレグリーノ・マタラッツォ監督との直接面談の後、急遽移籍が完全に白紙化されました。この不可解な破談の裏には、2年前にソシエダに在籍していた際、アゲルドが「重要な試合だけを選んで出場し、重要度の低い試合は怪我を理由にサボっていた」というチーム内の不信感や、他の選手たちとの関係性の悪化を懸念したマタラッツォ監督が獲得に待ったをかけたという噂が流れています。一方、ディフェンスラインの整理として、2024年にAlavésから650万ユーロで獲得した24歳のテネリフェ出身DFハビ・ロペス(Javi López、昨季はOviedoにローン)が、オランダの強豪フェイエノールトへ買い取りオプション付きの期限付き移籍で放出されることが原則合意に達しました。フェイエノールトはJordan Bosらの重傷に伴い即戦力の左サイドバックを求めており、SportingやOviedoとの争奪戦を制しました。ソシエダはこれで今夏5人目の放出となり、チームのさらなるスリム化が進んでいます。(via ElDesmarque / Estadio Deportivo / MARCA)
バレンシア CF
バレンシアCFはプレシーズン最終戦となるHércules CF戦を2-0で勝利し、これまでのTeruel戦(0-1敗北)やNewcastle戦(1-2敗北)によるサポーターの不満や指笛(ブイング)を完全に吹き飛ばしました。
その立役者となったのが、19歳(カンテラ登録ながらファーストチームに帯同)の日本の神童、佐藤龍之介(Ryunosuke Sato)です。コルベラン監督がテストする「1-5-3-2」の可変システムにおいて、佐藤は攻撃の中枢、いわばフォワードとインサイドハーフを自由に行き来する潤滑油として抜群のパフォーマンスを見せました。前半19分、Jesús Vázquezからの絶妙なアシストから、佐藤は胸トラップから低い鋭いボレーシュートを放ち、相手GK Blazicのファインセーブに防がれたもののスタジアムに大歓声を巻き起こしました。
さらに47分(または48分)にJavi GuerraがUgrinicのパスから鮮やかな amago(フェイント)で Carlos Abadを破って先制した直後の54分(または55分)、Javi Guerraの完璧なスルーパスに反応した佐藤龍之介は、ペナルティエリア内に鋭く侵入。 Carlos Abadの守るゴール左隅へ、冷静沈着な極上の低い弾道のシュートを流し込み、決定的な2点目を奪いました。佐藤龍之介が70分にJaume Duràと交代するためにピッチを去る際、 Antonio Puchadesスタジアムに集まった1,500名のサポーター全員から万雷のスタンディングオベーションと拍手喝采が贈られ、バレンシアの未来の象徴としてこれ以上ない評価を確固たるものにしました。
Javi Guerraは試合後、自身の去就について『契約があり、現時点ではここに留まる。ただそれだけだ』と語る一方、チームには右サイドバックをはじめ補強が必要なポジションがある点をシビアに指摘。クラブはGironaのArnau Martínez(Gironaが契約解除金800万ユーロを譲らず、バレンシアの500万ユーロ提示と難航中)の獲得を急いでいますが、バックアップとしてMattia Zanotti(Inter下部組織出身、低コスト、Lugano所属)や、Athleticで構想外となったGorosabelらをリストに加えています。カンテラーノのRubén Iranzoはサラゴサ移籍を希望していますが、Arnau獲得まで放出がブロックされています。(via Estadio Deportivo / SPORT / ElDesmarque)