ラファエル・ナダルが引退後に遺した感動の手紙。難病を乗り越えさせた父親の言葉と、人生の黄金律

40歳となったテニス界のレジェンド, ラファエル・ナダルが、引退から約1ヶ月後に「The Players' Tribune」に寄せた『ギフト』と題する感動的な手紙の中で、自らの強靭なメンタルを形作った家族からの教えを明かしました。

わずか12歳のとき、試合に敗れたナダルに対し、叔父でありコーチでもあったトニ・ナダルは『いいかい、これはただのテニスの試合だ。もし本当に勝ちたいのなら、まず自分が今やらなければならないことをやりなさい』と諭し、目の前の結果に一喜一憂しない精神を植え付けました。

しかし、17歳の若さで襲いかかった難病「ミュラー・ワイス症候群(足の骨が壊死する原因不明の病)」の宣告は、若き天才の心をへし折るには十分すぎる絶望でした。医師からは『おそらく二度とプロテニス選手としてコートに立つことはできない』と突きつけられ、ナダルは家で何日も涙を流し続けました。

その暗闇から彼を救い出したのが、実の父親であるセバスティアン・ナダルでした。泣き崩れる息子に対し、父親は常にポジティブな姿勢を崩さず、『絶対に解決策を見つけ出そう。もし万が一見つからなかったとしても、人生にはテニスの他にも素晴らしいことがたくさんある』と言って、ナダルを優しく包み込みました。この父親の言葉こそが、ナダルの人生において最も強く、決定的な好影響を与えたといいます。

さらにナダルは, 感情のコントロールに苦しみ、コート上で呼吸が困難になって思うようなプレーができなかった内なる葛藤も吐露。それでも闘い続けられたのは、対戦相手への憎しみではなく『対戦相手への深い敬意と憧れ』があったからだと語ります。

最後に、ナダルは最愛の父親から授かった、すべての人に通用する人生の黄金律を紹介しました。『周りを見渡して、自分が心から憧れる人々をよく観察しなさい。彼らが他人にどのように接しているかを見つめ、彼らと同じように行動しなさい。そうすれば、きっと幸せな人生を送ることができるだろう』。この言葉を胸に、ナダルは今も第二の人生を穏やかに歩んでいます。 (via SPORT)