アトレティコ・マドリード
今週末に控える本拠地 Riyadh Air Metropolitano での第2節ビジャレアル戦(日曜日17:00)を前に、ピッチの内外で激しいドラマトピックが交錯しています。
クラブは先日の Málaga との開幕戦(2-0での勝利、 Kang-In Lee と Álex Baena の素晴らしい得点)の前に、今夏のワールドカップで世界王者に輝いた4選手( Marcos Llorente、Álex Baena、Marc Pubill、Alejandro Grimaldo)の凱旋セレモニーを盛大に開催。これに対し、かつてチームで輝き、現在はアメリカの MLS(Orlando City)で戦う Antoine Griezmann がSNSを通じて Baena の極上FKゴールを『おお、すごい!やるな、若者よ!』と大はしゃぎで称賛する微笑ましいジェスチャーを見せました。
しかし一方で、今夏にバルセロナへの移籍願望を露骨に示し、シメオネ監督との対立関係が噂されたアルゼンチン代表FW「蜘蛛」こと Julián Álvarez に対し、スタジアムのサポーターたちの反応は極めて冷酷なものでした。
試合中、 South End(スタジアム南側スタンド)の一部から『 Julián Álvarez、売国奴( 裏切り者)』という凄まじい侮辱チャントが鳴り響く事態に。この激しいファンベースの敵対感情に対し、指揮官の Cholo Simeone 監督は、試合後の会見で擁護を完全に拒絶。
『私は、私たちのファン(gente)の情熱と意志を100パーセント尊重( muy respetuoso)します。ピッチで何が起きるか、それに対するリスペクトは、選手本人が自らのパフォーマンスと真摯なプロ意識で勝ち取るべきものです』と突き放しました。
この厳しい事態に、かつてのエースである Kiko Narváez 氏も『代表の Hidalgo と Julián は、バルサへの移籍話をこの夏の最も最悪な形(como el culo)で管理してしまった。男としてのパーソナリティや誇りを欠いたあの態度は、アトレティコファミリーにとって最大の裏切りだ』と猛烈な批判を展開。
しかし、新加入のブラジル(アルゼンチン)代表DF Cristian 'Cuti' Romero は、自身の公式プレゼンテーション(背番号21)において、友人である Julián を次のように温かく擁護しました。
『Juliánのことは毎日よく見ていますが、彼はいつも通り非常に素晴らしい態度でトレーニングに励んでおり、この偉大なクラブのためにゴールを量産してファンを楽しませることを心から熱望しています。彼への疑念など、何の心配も必要ありません』。
この前線の不透明な事態を受け、 Mateu Alemany スポーツディレクターは、木曜日の朝にロンドンへと極秘渡航を敢行。チェルシーFCに所属する25歳のセネガル代表FWニコラス・ジャクソンの獲得(買い取りオプション付きの1年間のレンタル移籍)に向けた電撃交渉をスタートさせました。
これには、ウナイ・エメリ監督率いるアストン・ヴィラも Olie Watkins のサウジ移籍に備えて Jackson を最優先ターゲットに指定しており、ロンドンの地で一歩も引けない激しい争奪戦が展開されています。さらに、 Mallorca から19歳の若き 左利きの(左利き)アタッカー、 Marc Domènech を買い取りオプション付きローンで急遽獲得することに成功しました。 (via ElDesmarque / MARCA / SPORT / Mundo Deportivo)
セビージャFC
開幕戦で Rayo を 2-1 で撃破し、実におよそ5年ぶりとなる幸先の良い開幕白星発進を飾ったチームは、土曜日に Edin Terzic 率いる Athletic Club の本拠地、難攻不落の新サン・マメスに乗り込みます。
この大一番を前に、メディアの最大の主役となっているのが、先日のゲームで驚異的な一軍デビューを飾った31歳のバスク人ミッドフィルダー、Jon Guridi(ジョン・グルディ)です。彼は移籍直後に関わらず、デビュー戦で同点弾をマーク。それだけに留まらず、パス精度95パーセント(アウェー陣内では6/6パーフェクト)、3つのボール回収、デュエル勝利数でリーガのトップに君臨するなど、驚異的な数値を叩き出しました。
現地のスポーツデータ分析機関は『Guridiは、ボール回収能力やインターセプトにおいて、現時点でヨーロッパ5大リーグのすべてのインサイドハーフの中でトップ10に入る、極めて知的で無私無欲のピボット( 中盤のフィルター役)だ』と大絶賛。本人は『サン・マメスに敵として来るときはいつもあのサポーターの迫力に圧倒されていましたが、今度はあの熱狂を自分の味方にできる。これ以上の幸せはありません』と謙虚に語っています。
しかし、土曜日の試合に向けてディフェンスラインは満身創痍。 Kike Salas がレッドカードによる1試合の出場停止、 Marcao は母国ブラジルへの放出交渉を行いながら、依然として個別トレーニングの段階。さらに、 Almería や Mallorca からの好条件のオファーを前に、 Adrià Pedrosa もチームの遠征メンバーから完全に除外されることが決定しました。
最も懸念されているのが、スイス代表FWの Rubén Vargas の状況です。彼は木曜日のトレーニング開始直後、 Luis García Plaza 監督との約5分間の短い立ち話( 話し合い(ミニミーティング))の後、膝の軽微な違和感を訴えてピッチを去り、そのまま個別ジムに引きこもりました。
この行動の裏には、ギリシャのオリンピアコスが彼を1200万ユーロ(約12M€)で強奪するための正式オファーを提示しているというピッチ外の緊迫した背景が存在しています。セビージャ側は最低でも200万ユーロの上積みを要求しており、移籍期限までの駆け引きが続いています。
また、フリートランスファーで獲得した Alfon González が怪我からようやく一軍グループ練習に部分合流。さらに、チェルシー所属の21歳のブラジル人FW Deivid Washington を1年間の単純レンタルで迎える計画について、最終的な書類の承認プロセスを急いでいます。 (via Estadio Deportivo / ElDesmarque / SPORT / Mundo Deportivo)
アスレティック・ビルバオ
バスクの名門は、エルネスト・バルベルデ氏が築き上げた栄光の歴史(コパ・デル・レイ優勝とUCL出場権獲得)を胸に、 Edin Terzic(エディン・テルジッチ)新監督を迎え、いよいよ土曜日のセビージャ戦(17:00)で新時代のファンファーレを鳴り響かせます。
テルジッチ監督は、昨シーズンにボルシア・ドルトムントをチャンピオンズリーグ決勝まで導いたその手腕を完全に Lezama(下部組織)のモデルに適用させることに熱意を燃やしています。
チームは、今夏のW杯で一躍時の人となった Nico Williams 、エースの Iñaki Williams 、守護神の Unai Simón ら、主力メンバーの引き留めに完全成功。
その一方で、テルジッチ監督は『一軍に必要なスカッドは過密な日程がない限り、少数精鋭の引き締まった体制(24名以下)が理想的だ』と断言。これにより、3名がひしめいていた右サイドバックの余剰人員整理を決断しました。
昨季不動のレギュラーであった Andoni Gorosabel について、クラブはJAL( LALIGA の他チーム)からのレンタル希望をすべて拒否し、国外(セリエAやプレミアリーグ)への売却交渉を本格化させました。
市場価格が300万ユーロとされる Gorosabel に対し、クラブは150万から200万ユーロという、極めてリーズナブルな「バーゲンセール(売却促進)」の金額を設定。この放出により、 Lezama 出身の若きサイドバック、 Hugo Rincón や Jesus Areso らの完全なる一軍ブレイクに道を譲る覚悟です。 (via ElDesmarque / Estadio Deportivo)