取材ボイコットの真相とウリアテ会長への選手会の深い反発
バルセロナ戦の直後、アスレティックの選手全員がミックスゾーンや独占放送局、さらにクラブ公式メディアを含むすべての取材への対応を拒否(ボイコット)するという異常事態が発生しました。この決断は、単なる「招待券(チケット)の配布枚数の削減」に対する一時的な怒りだけではありません。
確かに、これまでは家族や関係者用に6枚(4枚が固定、2枚はチケット購入に紐づくもの)あったホームゲームの招待券を、経営陣が9月から一方的に撤回したことが直接的な引き金となりました。しかし、選手たちが怒っているのはチケットの有無そのものではありません。もしチケット問題だけを理由にボイコットしたと報じられれば、ソシオやサポーターから「わがままな選手たち」と見なされ、経営陣の言い分を正当化させてしまうため、選手側はこれまで沈黙してきたクラブの運営方針全体に抗議の声を上げています。
特に反発が強いのが、ジョン・ウリアテ会長が推し進める「極端な商業化路線」です。クラブはテレビ放映権収入を高めるため、リーグ側が設定したメディア協力度評価(最大500ポイント)の獲得を最優先しています。その結果、試合前の極めて神聖なロッカールームにカメラを潜入させ、伝統である『主の祈り』のシーンを撮影・配信。さらに、サン・マメスに最高700ユーロ(約11万円)の超高額なVIP体験プランを設置し、ピッチ脇でのウォーミングアップ見学や、試合後の「選手とのミート&グリート」に選手たちをビジネスの主役として動員しています。
さらに、育成組織レサマにおける過度な予算削減も不信感に拍車をかけています。下部組織では食事メニューの制限、食堂の利用ルールの改悪、スタッフの配置転換などが次々と実行されています。それにもかかわらず、高額な費用を要する練習場の拡張や、サン・マメスの座席を約2400席増設するための費用調査は並行して進んでおり、現場は強い矛盾を感じています。
今回のボイコットは、放映権配分の25%を左右する評価ポイントに打撃を与えるため、選手たちは「経営陣が最も嫌がる財布(経済的損失)」に直接プレッシャーをかけている状況です。すでに個別インタビューは全て無期限で延期されており、このボイコットを次回のセルタ戦でも継続するかは決定されておらず、ウリアテ会長との今後の直接会談が非常に重要視されています。(via MARCA)