チミ・アビラとセドリック・バカンブ退団後の混迷:理不尽な契約解除への怒りとブラジル強豪との交渉破綻の真相

レアル・ベティスを離脱した2人のベテランストライカー、エセキエル・チミ・アビラとセドリック・バカンブの退団後の動向は、皮肉にも極めて厳しい現実に直面しています。

チミ・アビラは、ベティスが契約書に組み込まれていた「50,000ユーロ(約5万ユーロ)の補償金を支払うことで、契約満了の1年前倒しで関係を打ち切る」という特別な解除条項を電撃的に発動したことで、無所属(フリーエージェント)となりました。アビラ本人は新シーズンも当然ベティスの主力としてピッチに立つと信じて疑わなかったため、このドライな通告に激しいショックを受け、メディアに対して以下のような悲痛で怒りに満ちたコメントを残しました。

『現代のフットボール界は、まるで合法化された人身売買(trafico humano legalizado)のような恐ろしい構造になってしまっている。選手の尊厳や感情はそこには一切存在しないのです』

アビラには現在、セグンダ(2部)へ昇格したテネリフェや、1部昇格を狙うスポルティング・ヒホンが強い関心を示しており、かつてHuescaで2部を制覇した実績のある実力者として、交渉が進められています。

一方、35歳のベテランFWセドリック・バカンブもまた、厳しい浪人生活を余儀なくされています。バカンブはブラジルの名門インテルナシオナル(Internacional de Porto Alegre)と非常に具体的な獲得交渉を進めており、ブラジル側から月給100,000ユーロ(約10万ユーロ)という好条件が提示されて合意間近と報じられていました。しかし、インテルナシオナルのスポーツディレクターであるファビーニョ・ソルダード氏は、バカンブが提示したさらなる追加給与や固定額の変更を呑むことができず、最終合意に至らなかったとして交渉の完全破談を公式発表しました。バカンブには過去にジェノア、オビエド、アラベス、さらにガラタサライなど多くの関心がありましたが、35歳での新たな所属先の確保は容易ではありません。 (via Estadio Deportivo)

ヨヴァン・ミロセヴィッチとサンティ・ヒメネスを巡る新たなFW補強の動き:ファビオ・シウバのDortmund残留決定に伴う方向転換

最優先事項である「クチョ・エルナンデスと共存・競合できるもう一人のセンターフォワード」の獲得に向けて、ファハルドSDは大きなターゲットの変更を余儀なくされました。

これまで獲得の最有力候補と目され、レアル・ソシエダや他クラブとの熾烈な争奪戦を繰り広げていたポルトガル代表FWファビオ・シウバですが、ドイツの最新レポートによると、選手本人は他クラブへのローン移籍を拒絶し、ドルトムントに残留して新加入のマキシミリアン・バイアーやセル・ギラシといった強力な主力と真正面から競い合い、ニコ・コバチ監督に自らの価値を証明する不退転の決意を下したとのことです。これにより、シウバ獲得への道は完全に閉ざされました。

これを受け、ベティスはドイツのシュトゥットガルトに所属する21歳のセルビア人大型FWヨヴァン・ミロセヴィッチ(Jovan Milosevic、1.90m)の動向をマークしています。ミロセヴィッチはシュトゥットガルトで出場機会に恵まれず、ザンクト・ガレンやパルチザン(30試合19得点5アシスト)、ウェルダー・ブレーメンへのローンを繰り返していたものの、プロ通算117試合で54ゴール11アシストという高い攻撃性能を持ち、今夏のプレシーズンでもシュトゥットガルトで4ゴールを挙げて大暴れしています。シュトゥットガルト側は600万〜900万ユーロでの完全売却を優先していますが、ベティス側は「買取オプション付きのローン+活躍に応じたボーナス」というお得なパッケージでのオファーを提示して粘り強く交渉を重ねています。

さらにバックアッププランとして、ミランから市場に出されたSantiago Giménez(サンティ・ヒメネス、年俸300万ユーロ超)に対しても、同様のローン形態での獲得の可能性について問い合わせを行っています。 (via Estadio Deportivo)