カルロス・アルバレスがもたらした奇跡の「恩返し」
最終日の電撃的なユスフ・フォファナの登録と獲得を陰で支えたのは、かつてセビージャのカンテラ(育成組織)を旅立ち、レバンテでブレイクしたMFカルロス・アルバレスによる、思わぬ「最後のサービス(恩返し)」でした。
アルバレスは今回、メキシコの強豪クラブ・アメリカへ、移籍金固定600万ユーロ(さらにボーナス変動あり)で完全移籍することが決定しました。
かつてセビージャの元SDビクトル・オルタは、将来を期待されたアルバレスをレバンテへ「移籍金ゼロ」で放出し、サポーターから大きな非難を浴びていました。しかし、その契約の中に「将来の売却時に一定の割合をセビージャに支払う」という条項を組み込んでいたのです。そのパーセンテージは最初の2年間が40%、今年(2026年)は30%に設定されていました。
今回レバンテがクラブ・アメリカに売却したため、セビージャは30%分にあたる約180万ユーロを手にすることとなりました。さらに、FIFAの「連帯貢献金」制度に基づき、12歳から23歳までセビージャの下部組織に在籍していた育成費として、移籍金の5%(複数クラブでの分配分)もセビージャに支払われます。これらを合わせ、合計で約200万ユーロ近い臨時収入がセビージャにもたらされたのです。
この予期せぬ約200万ユーロが、ラ・リーガが課すサラリーキャップ(選手年俸制限)の計算において強力な追い風となり、最終日のフォファナの選手登録を可能にするための決定的な資金源となりました。かつて無償で放出されたカンテラーノが、巡り巡ってフォファナという超大物の獲得劇を支える「恩返し」を果たす形となりました。(via Mundo Deportivo)