元マラガのエースが語るセビージャ時代

マラガで欧州カップ戦出場を果たした後、ダリオ・シルバは更なる高みを目指して再興の途上にあったセビージャFCへ移籍した。サンチェス・ピスフアンでは、ホアキン・カパロス監督のもとでトップチームに引き上げられたばかりの非常に若いセルジオ・ラモスと出会うことになる。

当時から異彩を放っていた若きセルジオ・ラモスに対し、ダリオ・シルバは即座にその特別な才能を見抜き、兄貴分として若き才能を保護する役割を買って出た。『あいつができることを見抜いていたからこそ、守ってやらなきゃいけないと思ったんだ』と語るダリオ・シルバは、ラモスに対して常に一つの鉄則を授けていた。それが『俺が言う通りにしろ、俺がやっている真似はするな』という教えである。

試合の2日前にラモスから車内で夜遊びに誘われそうになると、ダリオ・シルバは『ダメだ、今日は出かけない。2日後に試合があるんだから外出禁止だ』と一蹴。ラモスを安心させるため、自宅の玄関に入っていく姿をわざと見せて納得させた後、裏から別の車に乗り換えて別のルートで夜の街へ繰り出していたという巧妙な隠蔽工作まで行っていた。

若き日のラモスはサッカーに対する探究心が非常に強く、特にウルグアイ代表での経験やプロの世界について熱心に質問を重ねていた。『代表チームでプレーするのはどんな感覚なのか、あらゆることを聞いてきた。俺の子供たち以上にサッカーに興味を示していたよ』と懐かしむ。

ベテランFWと若手カンテラーノとして始まった二人の関係は深い友情へと発展し、その絆は現在も家族ぐるみで続いている。ダリオ・シルバは今でもセルジオ・ラモスの母親と連絡を取り合っており、彼女からは今も親しみを込めて『ネグロ、元気にしている?』と声がかかる間柄である。(via Estadio Deportivo)